健康学部健康マネジメント学科ではソーシャルワーカーを招いた特別授業を実施しました

健康学部健康マネジメント学科では7月2日に湘南キャンパスで、ソーシャルワーカーの藤田孝典氏を招いた特別授業を実施しました。本学科の開講する「ソーシャルワーク基礎1」の中で開いたもの。講師を務めた藤田氏は、埼玉県さいたま市を拠点に、生活に困っている方、社会的に弱い立場にある方への支援活動をしているNPO法人「ほっとプラス」で代表理事を務めており、当日はソーシャルワーカーの仕事内容や世代をこえて進行する貧困問題、社会格差について講演しました。

当日は、約120名の学生や教職員が参加しました。冒頭で藤田氏は自身がソーシャルワーカーになったきっかけについて、「大都会に足を運ぶと、ホームレス状態にある方を何人も見ます。彼らに話を聞くと、寒さや病気で亡くなる方もいると言います。『なぜこれだけ立派なビルのすぐ近くで、亡くなる方が出てしまうのか』『社会全体で何かできるのではないか』と考えました」と振り返りました。さらに、自身の取り組みを紹介する中で、「現在日本の貧困率は、15.6%と経済協力開発機構(OECD)に加盟する35カ国のうち6番目に高い数値です。ソーシャルワーカーの役割は、社会的に弱い立場に置かれている人から話を聞いたり、その人たちを現地で支援したりするだけではありません。人権の尊重や生活支援が実現されていない社会の中で、社会環境を整備することや政策・制度の改善を求めることも重要な仕事」と語りました。最後には学生たちに向けて、「皆さんも社会全体を見て、さまざまなものに目を向けてほしい。そして夢や希望を持って、社会のためになる活動を実践してください」とメッセージを送りました。

参加した学生は、「これまでの授業でもソーシャルワーカーの仕事について学んできましたが、実際の活動内容を聞き、さらに理解が深まりました」「現代社会にはさまざまな課題がありますが、なかなか当事者として解決に動くことができないことも多い。今日の話を聞いて社会貢献につながる活動に参加してみたいとあらためて思いました」と話していました。

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