健康学部と健康科学部の学生が熊本県南阿蘇村でボランティアに取り組みました

健康学部健康マネジメント学科と健康科学部社会福祉学科の学生が、「平成28年熊本地震」で被災した熊本県南阿蘇村でボランティア活動に取り組みました。伊勢原キャンパスで学ぶ健康科学部の学生は、地震が発生した年から夏期休暇利用して、現地でボランティア活動に取り組んでいます。今回は、湘南キャンパスで学ぶ健康学部の学生も参加。8月27日から31日と9月12日から16日の2班に分かれ、同村でグループホームや住宅型有料老人ホームなどを営む株式会社南阿蘇ケアサービスに宿泊し、施設の催しなどをサポートしました。

8月の活動に参加したのは健康科学部2年次生5名と4年次生1名の計6名。今回は学生の発案により夏祭りを企画し、ケアサービスのスタッフと協力しながら準備に取り組みました。当日は屋台の運営をはじめ、春から練習を重ねた手話コーラスも披露。施設の利用者は、「手話をしながら歌ったのは初めてですが、とても楽しかった」と笑顔を見せていました。なおこの活動は、日本財団学生ボランティアセンター「Gakuvo Style Fund」の採択を受けた活動の一つに位置付けられます。9月には、健康科学部の3年次生4名と健康学部の1年次生1名の計5名が現地入り。敬老会の出し物を企画し、獅子舞や大喜利、旗上げゲームで会を盛り上げたほか、ケアサービスが障害のある人の就労の場として活用する畑の耕作も担当しました。学生たちは、社会福祉協議会や仮設住宅、災害時に避難場所になるシェルター機能を持ったカフェなども訪問し、地域の人々と交流。地震発生時の状況や復興への取り組み、課題についての知見を深めました。

9月19日には伊勢原キャンパスで振り返りを実施し、各班の活動を共有するとともに、ボランティア活動を通じた学びや今後の課題などについて意見を述べ合いました。深澤璃子さん(健康学部1年次生)は、「現地で見たり聞いたりするフィールドワークの大切さを実感しました。社会福祉学科の先輩と親しくなれたのもうれしい。今後もボランティア活動に取り組みたい」と抱負を話していました。2回目の参加となった梅村友里さん(健康科学部2年次生)は、「昨年は、施設のスタッフから頼まれて動く”受け身”の姿勢だったので、今年は何ができるかを考えて、提案し、実践することを心がけました。ボランティアを依頼する側、受ける側の思いをくみ取りながらこちらの意向を伝えるなど、意思疎通の大切さをあらためて感じました」とコメント。また、「医療ソーシャルワーカーを目指している」という伊海陽介さん(同3年次生)は、「非常時に備えて高齢者らの状況をしっかりと把握しておく必要があると感じました。地域福祉の視点からも大きな学びがあった」と振り返っていました。

受け入れ窓口となった南阿蘇ケアサービス副ホーム長の松尾弥生さんは、「スタッフの一人として責任を持って施設の行事にかかわってくださって、ありがたく思っています。2年目の学生さんは積極的にアイデアを出したり動いたりしてくれて成長を感じました。ボランティアとして来ていただくのは3年目になりますが、地域の方も学生さんの来訪を心待ちにしているようです。今後も自分の力を信じて、さまざまな活動に挑戦してほしい」と話していました。

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