学生のヒアリングレポート「みんなで創る多彩な学び@健康学部」を制作しました

健康学部健康マネジメント学科ではこのほど、2019年度と20年度の学生ヒアリングレポート「みんなで創る多彩な学び@健康学部」を制作しました。授業やカリキュラムに関する学生の意見を教員が共有することで、22年度から始まる新カリキュラムや今後の授業に生かすことを目的に本学部のカリキュラム委員会(現・教務カリキュラム委員会)が取り組んできたものです。19年度版は昨年2月に47名の学生と教員が5~6名のグループに分かれて意見を出し合い、20年度版は今年2月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて学生53名と教員がグループウエア「Teams」で話し合った意見をまとめました。

19年度版、20年度版ともに「健康について多領域から学ぶことができていると感じるのはどんな科目や活動ですか?」「あなたが感じる現状のカリキュラム(授業)の課題や提案を教えてください」「今後、健康についてどのような学びを期待していますか?」について意見を出し合い、「自分で調べて発表する機会がある授業が増えると知識が深まる」「他分野での学びをまとめる、つなげる科目が欲しい。複数教員コラボ型や学生ディスカッション型など」「専門演習1では毎回いろいろな先生から、それぞれの専門分野の話を聞けたのがよかった」といった意見が並びました。20年度版は「遠隔授業の体験を踏まえ、学びやすい授業形式についてあなたのアイデアを教えてください」についても質問し、「自分が他の学生に教えることで、わからないことが理解できた。学生も教える側に立ってみる機会はあってもよいと感じた」「Teams等で匿名性でのオープンチャットがあると、質問しづらい学生も意見を言いやすくなるのではないか」といった意見を掲載しました。 完成したレポートはPDFにして学生にフィードバックし、それぞれ100部を印刷して本学部の教職員に配布しました。担当する中越章乃講師は、「本学部にはさまざまな専門分野を持った教員が在籍しており、異なる分野を横断して学び、健康を多角的に捉えることのできる学生の育成を目指しています。実際の授業の中で学生たちはどの程度、多分野をつないで学んでいるのか現状を知ることで、今後に生かしたいと考えています」と経緯を語ります。「学生からは国内外のゲストを招いたオンラインシンポジウムなどに好意的な意見がある一方、フィールドワークなど学外に出て活動をしたいという声や、もっとこうしてほしいという厳しい意見もありました。一方教員からは、遠隔授業が続いていたので授業以外で学生と話せる貴重な機会になったという声も上がっています。これらのヒアリング結果をもとに、今後は健康を学ぶ基礎科目の充実や、研究室活動への低学年からの参加、複数研究室の所属を可能とする準備を進めています。新型コロナともうまく共存しながら、今後の活動を展開していきたい」と話していました。