
健康学部健康マネジメント学科では10月13日に湘南キャンパスで、1年次生を対象とした「キャリア形成講座」を開催しました。1年次生の必修授業「入門ゼミナールB」の一環で実施したもので、ウェルビーイングカレッジオフィス(WBCO)の千葉政広さん(キャリア担当)が「大学生活の今からできるキャリアづくり」と題して講演しました。
千葉さんはこれまで約1700名の学生の就職相談を担当してきた経験を基に、「まだ1年次生の皆さんには時間があります。今日をきっかけに自分の未来について考え、大学での学びに生かしてください」と語りかけました。続けて、「2029年4月、あなたは何をしていますか?」と問いかけ、将来をイメージする大切さを伝えました。また、現在の就職状況や企業の採用動向についても紹介し、「日本全体の就職率は9割を超え、本学でも就職希望者の98.2%が就職しています。健康学部では、医療・福祉、公務員、運動・食品関連など、専門性を生かした分野への就職が多い傾向にあります」と説明しました。企業の規模によって求人倍率に差があることにも触れ、「従業員5000名以上の大手企業の倍率は0.34倍と競争が激しく、300名未満の中小企業は8.98倍と高い求人倍率になっています。企業選びの視点や、社会の変化を見極める力が求められる時代です」と語りました。
就職活動のスタート時期については、「早い人は2年次生から、ほとんどの人は3年次生から始めます。4年次生になってから動き出す人もいますが、早めの準備が安心につながります」とアドバイス。2年次生向けの本学独自のインターンシッププログラム「東海JOB‐LEAGUE」や、1年次生も参加可能なインターン情報サイトも紹介し、早めの行動を呼びかけました。さらに、採用活動で企業が求める学生像では「主体性」が最も重視されており、「チームワーク」「協調性」「課題解決力」なども高く評価されることを紹介。学生が自己PRで伝えたいことと企業が重視するポイントにズレがあることも指摘し、「経験を振り返って自分の強みを言葉にする力が必要」と解説しました。
最後に、「大学生活で何に力を入れてきましたか? 長所を発揮できていますか?」と問いかけ、「今後の大学での過ごし方が将来の自己PRにつながります」と強調。WBCOでは2名のキャリア担当が学生の相談に応じており、WEB相談予約システムを活用して気軽に相談できる体制が整っています。今回の講座は、1年次生にとって「未来を考える第一歩」となる貴重な機会となりました。