石井教授が秋田県民講座で「ヒトは誰でも100歳まで生きられる」をテーマに講演しました

健康学部健康マネジメント学科の石井直明教授が、7月6日に秋田県の横手体育館で「『ヒトは誰でも100歳まで生きられる』~老化研究者が教える長生きの秘訣~」をテーマに講演しました。秋田県横手市体育協会が市民の健康づくりを促進しようと昨年から開いている「健康まつり2019」の一環として、東海大学秋田県校友会が県民講座として実施したもの。講演会には市民ら約100名が参加しました。

石井教授ははじめに、秋田県の平均寿命は男性が79.51歳(全国46位)、女性は86.38歳(44位)であり、自立して生活できる期間を指す「健康寿命」は男性が71.21歳(46位)、女性は74.79歳(33位)であると説明。「すでに日本は長寿社会になっており、100歳以上の人は1963年には153名でしたが、2018年には6万9785名に増えています。人は誰でも100歳まで生きることができるのですが、多くの人は事故や病気で亡くなってしまいます。中でも病気による死者の割合はがんが圧倒的に多く、次が心臓病です」と解説しました。さらに、がんの発生メカニズムや原因、細胞の寿命などを説明したほか、生活習慣の変化に加え、野菜の摂取量が減っていることや砂糖の取りすぎが病気につながっていると語りました。

「今日覚えてほしいのは、『元気と健康は違う』ということです。気力・活力にあふれている、疲れが翌日に残らず体調がよいというのが”元気”であり、生活に支障をきたすような病気がない、健康診断でどこにも異常がないというのが”健康”です。元気であっても健康とは限りません」と指摘。健康・長寿実現のためには「健康ドックを利用して自分の健康を把握し、自分に合った健康法を考えて実践することが大切です」と語りかけました。最後に、体幹を使う運動の重要性を語り、ひもを体に巻いて軽く動くだけでバランスが整い、こりや痛み、だるさが解消できる「ヒモトレ」を紹介し、参加者全員で実践しました。

参加者からは、「これまで参加した講演会は一般向けの内容が多かったのですが、今回は深く詳しく説明していただき、とても勉強になりました」といった感想が寄せられ、好評を得ていました。

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