
教養学部人間環境学科の岩本泰教授が共編著者を務めた『総合的な学習/探究の時間とESD 持続可能な社会の創り手を育む』(小玉敏也・金馬国晴・岩本泰編/学文社刊)が、3月25日に刊行されました。本書は、小学校・中学校・高校の学習指導要領改訂を受けて2020年度に刊行された、『総合的な学習/探求の時間-持続可能な未来の創造と探究-』の改訂版として制作。探究学習とSDGsの親和性が高いことから持続可能開発のための教育(ESD)の重要性をあらためて説くとともに、コロナ禍や生成AIの一般化を経て変化した授業の構成など、学校教育の実践事例を詳しく紹介する1冊となっています。
岩本教授は、序章「SDGs・EDSとこれからの総合的な学習/探究の時間」を担当。地域、人種、文化的背景やジェンダーといった多様性を認め合い、公平・公正な扱いを受けて包括される「DEI(Diversity, Equity, and Inclusion)」の価値観の重要性や、生成AIを活用した教育手法とその注意点などを説いています。岩本教授は、「学習指導要領の改訂から数年が経って高校の探究学習化が進み、小学校・中学校でも探究学習が推奨されていることから、現場の気運を高めるきっかけになればという思いを本書に込めました。本学をはじめ、多くの大学で探究課題の入試が行われていますが、これからの時代は知識量イコール学力ではなく、独自のアイデアを提案し、行動を起こすことまで意識することが評価されるようになります。日々の授業の中でワクワク・ドキドキするような“心の揺れ”を生み出す授業を展開する一助になれば」と語ります。また、「近年は中学校のキャリア教育、また企業の社会貢献活動などから、教員免許を持っていない大人が学校で講師を務める機会が増えています。本書は教員向けの書籍ですが、一般企業にお勤めの方にも、現代の学校教育について知るきっかけにしてもらいたい」と話しています。