教養学部は、ASPUnivNet加盟大学としてユネスコスクールを支援する大学ネットワークの一員です。
東海大学では、付属甲府高等学校がすでにユネスコスクールに加盟していますが、付属大阪仰星高等学校もチャレンジ期間を修了し、現在は正式加盟に向けた申請手続きを進めています。順調に進めば、この秋にも正式な加盟校となる予定です。
ユネスコスクールは、ESD(持続可能な開発のための教育:Education for Sustainable Development)を実践する学校であり、学校全体で取り組む「ホールスクールアプローチ」によって教育活動が展開されています。付属大阪仰星高等学校では、中等部における地域づくり学習から、高等部での探究学習や研修旅行を通して世界について考える学びまで、系統的な教育活動が実践されています。
3月16日には、中等部2年生が「10年後、戻りたくなる枚方の街」をテーマにポスターセッションを行いました。この取り組みは、フィールドワークを通して地域の方々にインタビューを行い、そこで得た気づきや課題をもとに、地元・枚方市に向けた新たな提案を行う学習活動です。生徒たちは地域の魅力や課題を自分たちなりに整理し、資料やデータを活用しながら発表内容をまとめてきました。
当日は、枚方ビオルネの社員の方々をはじめ、枚方京街道の関係者の皆様、そして教養学部の岩本泰教授(ASPUnivNet・ユネスコスクール支援担当)をお招きし、一般公開による発表会を実施しました。生徒たちは緊張感のある中でも、自分たちの考えを相手に伝えようと、一つひとつの質問に丁寧に答えながら発表に取り組んでいました。



続いて4月23日の2時間目には、高校1年生を対象としたSDGs講演会が開催され、岩本教授が講師を務めました。講演では、「SDGs」という言葉の意味や背景について分かりやすく解説するとともに、社会課題の解決に向けて考えることが、アイデア力や行動力の育成につながることについて、「探究学習」と関連付けながら説明しました。生徒たちは真剣に耳を傾け、熱心にメモを取りながら講話に参加していました。
また、6時間目には「研修旅行に向けてのSDGs事前学習」講演会を開催しました。講演では、ユネスコスクールの理念について確認するとともに、研修旅行を「世界を知り、自分を問い直す学び」として捉える視点が示されました。北海道や香港、フィンランド、ロサンゼルス、九州など各研修先の特色を踏まえながら、多様な価値観や持続可能な社会について考える重要性が紹介されました。生徒たちは、研修旅行を通して未来や自分自身の生き方について考えるきっかけを得ました。
一方で、講演では最近の中東情勢の不安定化にも触れられました。エネルギー価格の高騰に伴う航空機の燃油サーチャージの上昇や旅行費用への影響について説明があり、研究主任の加納先生からは、今後の情勢によっては研修旅行の行き先が変更となる可能性もあることが紹介されました。生徒たちは、世界で起きている出来事が自分たちの生活や学びにも影響を及ぼしていることを実感し、世界と自分とのつながりについて考える機会となりました。


