世界環境デーに合わせて特別授業を実施

東海大学教養学部人間環境学科で開講されている「SDGsの教育論」(担当:岩本泰教授)では、2026年6月10日、世界環境デー(6月5日)に関連した特別授業を実施した。

授業では、1972年の国連人間環境会議を契機として制定された世界環境デーの歴史や、地球サミットで採択されたアジェンダ21、環境基本法など、持続可能な社会づくりに向けた国際的な取り組みについて学んだ。また、2026年の世界環境デーが掲げるテーマ「#NowForClimate(今こそ気候行動を)」を取り上げ、気候変動をめぐる世界の現状と、私たち一人ひとりに求められる行動について考察した。

今回の授業では、単に知識を学ぶだけでなく、「学んだことを社会に発信する」ことを目的とした実験的な取り組みを実施した。学生たちはそれぞれノートパソコンやタブレットを用いて「#NowForClimate」のメッセージを表示し、集合写真を撮影。さらに、「Think globally, Act locally(地球規模で考え、足元から行動する)」「Every action counts(一つひとつの行動に意味がある)」などのメッセージを添えた画像を作成し、SNS等を通じて世界環境デーの意義を広く発信した。

授業では、「気候変動は遠い国の問題ではなく、自分たちの生活や未来に直結する課題である」「環境問題について学ぶだけでなく、周囲に伝えることも重要な行動の一つである」といった意見が学生から寄せられた。特に、SNSを活用した発信活動については、「自分たちの世代だからこそできる気候行動の形ではないか」との声も聞かれた。

国連環境計画(UNEP)は、「変化が起こるかどうかではなく、その変化をどう導くのか、そしてどれだけ早く実現するのかが問われている」と呼びかけている。今回の授業は、学生一人ひとりが環境問題を自分事として捉え、行動へとつなげる契機となった。SDGs達成期限である2030年まで残りわずかとなる中、学びと行動を結びつける教育実践として、今後の展開が期待される。

#NowForClimate

(写真:世界環境デー特別授業で「#NowForClimate」を掲げる学生たち。気候行動への思いを込めて、学びを社会へ発信した。)