デザイン学課程の学生が「美・緑なかいフェスティバル」のポスターをデザインしました

教養学部芸術学科デザイン学課程の堀由理奈さん(3年次生)が、10月16日に神奈川県中井中央公園で開かれた「美・緑なかいフェスティバル」のポスターをデザインしました。このイベントは、自然豊かな中井町の文化や伝統芸能、産業などの魅力を発信するもので、ステージ演奏や大抽選会、模擬店などさまざまな催しが開かれました。今回のデザイン制作は、本学との関係を深める中井町から初めて依頼を受けたもので、本課程の池村明生教授が担当する春学期の授業「デザイン連携プロジェクト」の一環として、履修した学生4名がデザインを提案。美・緑なかいフェスティバル実行委員会による選考を経て、堀さんの作品が採用されました。




堀さんは、中井町のホームページや写真からイメージをかため、「CLIP STUDIO PAINT」などのグラフィックデザインソフトウェアを用いて約2カ月かけて制作にあたりました。「文字のフォントは既存のものではなく手書きにしてオリジナル感を出すとともに、フェスティバルのにぎやかさをイメージして鮮やかな配色にしました。また、遊びを持たせるために目をつけて擬人化させています。さらに、文字フォントの『美』は町の木である『金木犀』のカラーの赤みがかった橙色、『緑』は町の花の『ききょう』のカラーの紫色を使用し、中井町らしさを表現しました。他にも、ベースとなる背景のグラデーションや写真とフォントのバランスを何度も試行錯誤しました」とこだわりを話し、「印刷物に自分のデザインが採用されたのは初めてなので大変うれしく思います。中井町で暮らす方々ができるだけたくさん参加してくれたらうれしい」と語っていました。

10月4日には、同町の杉山祐一町長らが湘南校舎を訪問。刷り上がったポスターとチラシが池村教授と堀さんに手渡されました。杉山町長は、「これまでは町の職員が制作していたので、デザインを専門的に学ぶ学生さんの案を見た時はどれも素晴らしく驚きました。中でも、堀さんの作品は中井町のイメージカラーであるグリーンをベースに、色とりどりで見やすいフォントにひかれました」と話していました。

ポスターは、町内の掲示板や施設などに掲示されています。