芸術学科の学生有志が絵とうろうをデザインしました

教養学部芸術学科の学生が、8月11日から15日まで伊勢原市大山で開催された「大山絵とうろうまつり」の絵とうろうをデザインしました。例年、大山新道沿いの大型絵とうろうの演出を担当する地元自治体「梅原会」から初めて依頼があったもの。教養学部の池村明生教授と熊谷慶助教が、2022年度に再編された本学科の1、2年次生に向けて募集を呼びかけ、学生11名が参加しました。

学生に出題されたテーマは「大山に棲む魔物」で、学生たちは五穀豊穣など多くの人々から信仰を集めた大山の歴史や写真などからイメージを膨らませ、約1カ月かけて制作。完成した作品は大山新道沿いに展示されました。「雨女」を制作した山田愛弥さん(2年次生)は、「大山の別名である“あめふり山”から着想を得ました。また、雨女の着物や傘は、花札の一種『雨札』のデザインを参考にしました。普段は造形をメインで学んでいるため、今回の取り組みは新たな刺激になりました」とコメント。滝本彩季さん(2年次生)は「餓者髑髏」を描き、「大山の写真を見た際に、その壮大さが印象的だったことから、浮世絵で山を覆うほど大きく描かれる餓者髑髏をデザインしようと決めました。作品を見た一般の方が“夢に出てきそう”と話しているのを聞いて、しっかり迫力を表現できたと感じています」と話しました。2名のデザインの他には、「九尾狐」「鬼火」などの作品が道沿いに連なり大山の夜道を彩りました。