「第7回バッハ再考夏期講習会」を開催しました

教養学部芸術学科音楽学課程の二宮洋教授が委員長を務める「バッハ講習会日本実行委員会」が、8月22日から27日まで湘南キャンパスで「第7回バッハ再考 夏期講習会」を開催しました。18世紀のドイツで活躍した音楽家ヨハン・ゼバスティアン・バッハの世界を知り、よりよい演奏法を探るとともに、バッハに関する最新研究を広く若い世代に浸透させることを目的としています。2011年にアメリカのバッハ研究第一人者であるレイモンド・エリクソン教授らがニューヨーク市立大学コープランド音楽院で始め、14年からは古楽専門教育で40年以上の歴史を持つ本学で開催しています。第7回となる今回は、音楽学課程の学生をはじめ、国内外から10代から70代までの演奏家ら約40名が参加しました。

講師陣によるコンサートで幕を開けた初日は、エリクソン教授が「バッハ再考」と題して基調講演。2日目以降は個人レッスンや、サリー・サンフォード氏(声楽)による「バッハのパルランド様式と歩行的低音」、ブレント・ウィシック氏(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバス)による「低音弦楽器によるバッハの低音奏法」、ジョアン・プラナ氏(ヴァイオリン、ヴィオラ)による「この演奏者の声が聴こえますか?~音楽の修辞学、説得力のある演奏の追求~」、エヴァ・レジェーヌ氏(フルート、オーボエ、ファゴット、リコーダー)による「演奏表現に関するテーマ」となど1日1講義を実施。毎日、カスパー・マインツ氏(バロック・ダンス)による「音楽家のためのバロック・ダンス実習」も行いました。最終日にはファイナル・コンサートを開き、参加者が5日間の成果を披露しました。

音楽学課程の学生は、「バッハは音楽の父であり、西洋音楽の基礎をつくった尊敬されるべき人です。その歴史や技術について学べるとてもいい機会になりました。これまで参加したどのワークショップよりも規模が大きく、とても楽しく勉強になる時間を過ごせました」「3回目の参加ですが、毎回、各国の参加者と国際交流もできるのでとても楽しみにしています」と語りました。二宮教授は、「積み重ねてきた成果を生かし、充実した内容の講習会になったと思います」と笑顔を見せました。

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