人間環境学科自然環境課程の岩本准教授が付属静岡翔洋高校で特別授業を行いました

教養学部人間環境学科自然環境課程の岩本泰准教授が、5月11日に付属静岡翔洋高校で特別授業「環境教育とSDGs・ESD」を行いました。静岡翔洋高では毎週土曜日に、国語、数学、社会、理科など生徒たちが好きな教科選択する特別授業「土曜講座(サタデーセミナー)」を実施しており、教科書を使わない講義を行ったり、地元自治体や企業、教育機関などから講師を招いたりしています。今年度は、「サタデーセミナー理科2年」のクラスでSDGs(持続可能な開発目標)を年間テーマにした学習プログラムが組まれていることから、ESD(持続可能な開発のための教育)が専門の岩本准教授が授業の依頼を受け、当日は2クラス計80名の生徒に講義しました。

岩本准教授ははじめに、SDGsは2015年に国連サミットで採択された「持続可能な世界を実現するための17の目標」であることを解説。「社会」「経済」「環境」の3つに大きく分けられることや、「地球上の誰一人として取り残さない」という理念があることを紹介しました。また、授業の後半には「アクションの4象限」アクティビティを行い、ソーシャル・アクションの選択肢やハードルの高さ、“一人でもできるか”“みんなとならできるか”などを考え分類するグループワークを体験。「募金や署名に協力する」「SDGsについての勉強会やワークショップを企画する」「SNSで情報を拡散する」「エシカルな商品を買う」など、持続可能な社会の実現に向けて一人ひとりができることを書き出しました。

生徒からは、「イベントや勉強会に参加することで自分自身が地球市民の一員であると自覚すると同時に、情報を伝えることができると思います」「日本に住んでいるとぴんとこない問題も多いけれど、授業を通じて世界のために協力できることを見つけたい」といった声が聞かれました。岩本准教授は、「普段大学生に話すような内容も取り入れた授業でしたが、生徒一人ひとりが関心を持ってくれたように感じました。3月には1年間の授業成果をまとめた発表会があるそうなので、さらに何に興味を持ち、どのように調査していくのか生徒たちの学びが楽しみです。今回のような取り組みは、東海大学ならではの高大連携による一貫教育実践なので、今後も機会があればサポートを続けていきたい」と話しています。

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