デザイン学課程の学生が地域の祭りのポスターをデザインしました

教養学部芸術学科デザイン学課程の佐藤花菜子さん(4年次生)と中村詩菜さん(3年次生)が、湘南キャンパス近隣で開催される祭りのポスターをデザインしました。例年、各自治体から地域のイベントを盛り上げてほしいと依頼を受けているもので、今年7月に本課程の学生たちがポスターデザインを提案。各自治体が参加する実行委員会の選考を経て、佐藤さんと中村さんのデザインが採用されました。

佐藤さんは、9月28、29日に秦野市で開催される「第72回秦野たばこ祭」のポスターデザインを担当。「秦野たばこ祭」は、市の発展の礎となったたばこ耕作に携わった先人たちの情熱を「火」にとたえ、松明を使った火祭りや花火、市民が踊りながら練り歩くたばこ音頭などが行われる市最大規模のイベントです。佐藤さんは、「1年次生のときに初めてたばこ祭に出かけたのですが、提灯が並んでいるきれいな光景が印象的だったので、そのイメージをもとに作成しました。火の力強さも象徴できるよう色味も試行錯誤を重ね、『秦野たばこ祭』の題字は迫力が出るよう意識しています。デザインを通じて地域とつながれることはとてもうれしい」と語ります。

中村さんは、10月5、6日に伊勢原市で開かれる「第52回伊勢原観光道灌まつり」のポスターをデザインしました。「伊勢原観光道灌まつり」は、江戸城築城で知られ、伊勢原でその生涯を閉じた戦国の武将・太田道灌にちなんだ祭りです。太田道灌公鷹狩り行列、北条政子日向薬師参詣行列、観光総おどりなどが行われます。採用されたデザインについて中村さんは、「過去に先輩たちが制作した道灌まつりのポスターを見返すと太田道灌をメーンにしたものが多かったので、今回は日向薬師を背景に、太田道灌と北条政子の2人を中央に据えたデザインにしました。普段授業などで作品を作るときとは違い、イベントの情報がきちんと伝わる構成にしなければいけない点が難しかったです。このポスターを見て、道灌まつりに足を運んでくれる人が増えたらと思います」と語りました。

ポスターはB1判とB3版の2種類で、小田急線や神奈中バスの車内と各駅、市内施設などに各イベントの終了日まで掲示されています。

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