教養学部芸術学科音楽学課程では3月9日に、湘南キャンパスで「音楽学課程フィナーレ」と題したイベントを開催しました。本学科は、「音楽学課程」「美術学課程」「デザイン学課程」の3つに分かれていましたが、2022年度に3課程を融合した教養学部芸術学科として新たに生まれ変わり、各課程は24年度で幕を閉じることとなりました。このイベントは、1969年に設立された音楽学課程の55年に及ぶ歴史を振り返ろうと、沖野成紀教授が中心となって企画したもので、当日は約400名の卒業生らが出席しました。
初めに23年度で退任する磯部二郎非常勤講師(元教授)が、「音楽学課程の半世紀をふりかえって」と題して講演。教養学部の設立の経緯や、磯部教授をはじめとする卒業生らが多くの時間を過ごした学び舎について当時の写真とともに振り返り、過去に行われた定期演奏会の内容なども語られました。磯部教授が、「音楽学課程でたくさんの方と巡り合えたことに感謝しています。音楽学課程という名前はなくなりますが、これで皆さんとのご縁が切れるわけではないので前向きに考えてもらいたい」とあいさつすると、会場から大きな拍手が送られました。その後、二宮洋名誉教授らのあいさつで始まった懇親会では、有志の卒業生による楽器演奏などが行われたほか、音楽学課程で教鞭を執った教職員ら14名が登壇し、司会者から「音楽学課程に所属する学生の特徴」「初めて行った授業の印象」「音楽以外の趣味」など7つの質問が投げかけられました。プログラムの終盤では、「建学の歌」を参加者全員で斉唱し、迫力のあるハーモニーを奏でました。
沖野教授は、「一年後には現在の音楽学課程3年次生が卒業し、課程としては終わりを迎えますが、新・芸術学科にも音楽を学ぶ学生たちはいます。引き続き音楽系の催しも開催できればと考えていますので、今後とも芸術学科へのご支援をお願いします」と締めくくりました。