大学院生が日本知能情報ファジィ学会九州支部学術講演会で学生優秀講演賞を受賞しました

基盤工学部電気電子情報工学科の藤本邦昭教授の研究室に所属する原田裕二郎さん(大学院産業工学研究科2年次生)が12月12日、熊本キャンパスで開催された「第17回日本知能情報ファジィ学会九州支部学術講演会」で学生優秀講演賞を受賞しました。これは、知能に関するさまざまな分野の学問・技術について、最新の情報を共有することなどを目的に毎年開催されているもの。当日は大学院生や学生から19件の発表があり、特に優れた3件に学生優秀講演賞が贈られました。

原田さんは、「ニューロンCMOSインバータを用いた範囲内ハミング距離検索回路」をテーマとして、人の脳の神経細胞と似た性質を持つニューロンCMOSインバータをコンピューターの記録装置であるメモリに用いることで、従来よりも高速で数値や画像を探し出す原理を紹介しました。

原田さんは、「口頭発表では研究をわかりやすく伝えるため、写真などビジュアルで伝えるスライドを多く使いました。この研究が実用化された場合、似た画像や似た数値をこれまで以上に素早く導くことができ、需要が高まっている画像認識や指紋認証のスピードと精度を向上させることができます。博士課程に進学してこの研究を続けていくので、さらにデータを蓄積し、実用化に向けて尽力したい」と話しました。藤本教授は、「原田さんの努力のおかげで、研究は飛躍的に進みました。今後もさらなる活躍を期待しています」と語りました。

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