基盤工学部電気電子情報工学科とチャレンジセンター「先端技術コミュニティACOT」が12月26日、全3回を予定している「WRO高校生講習会」の初回を熊本キャンパスで開催しました。毎年8月に開催される自律型ロボットのコンテスト「World Robot Olympiad Japan」(WRO Japan)九州・山口地区大会への出場を目指す高校生らに、大会に向けてレベルアップを図ってもらうことを目的として、今回初めて企画しました。ACOTのアドバイザーを務める本学科の村上祐治教授が中心となって参加者を募り、本キャンパスに隣接する付属熊本星翔高校のほか、熊本県立の高校5校と中学校1校の生徒計35名が参加しました。
当日は、コンテストで使用されるロボット「レゴマインドストームEV3」を生徒に貸し出し、村上教授がその組み立て方やプログラミングの基礎を指導。ACOTのメンバー5名がサポートにあたり、参加者からの質問に丁寧に答えました。次回講習会までにメンバーが自作したコースを使って、参加者が“コース上に設置した色付きのブロックをロボットで指定した位置に移動させる” というWRO Japanの競技内容にちなんだ課題に挑戦します。
ACOTリーダーの花岡舜さん(本学科3年次生)は、「村上先生からロボットのプログラミングについての講習を受け、コースを自作するなど1カ月以上の準備を経てこの講習会に臨みました。生徒に教える中で自分自身もロボットの機構やプログラミングに対する理解をより深めることができました。指導やサポートを通じ、参加者とともに実力を付けていきたい」と話しました。
村上教授は、「WRO Japan九州・山口地区大会が今年から本学部のある熊本キャンパスで開かれることとなり、参加希望者に対して何かサポートできないかと今回の催しを考えました。学生たちはこれまでにもプログラミングについて子どもたちに教えるといった経験があったので、スムーズに進行できたと思います。残り2回で参加者、学生ともに成長することを期待しています」と語りました。
なお、次回の講習会は1月30日(土)に、最終回は3月中にどちらも熊本キャンパスで実施します。