大東教授らの研究グループの論文が情報処理学会論文誌ジャーナル/JIP特選論文に選定されました

2023年9月15日発行のJournal of Information Processing (JIP)に掲載された下記の論文が情報処理学会論文誌ジャーナル/JIP特選論文(英文名称:Specially Selected Paper)に選定されました。特選論文は情報処理学会論文誌およびその英文誌であるJIPに掲載された論文の中から、特に評価が高い上位10%未満の論文に対して与えられる名称です。

Hayato KIMURA, Keita EMURA, Takanori ISOBE, Ryoma ITO, Kazuto OGAWA, and Toshihiro OHIGASHI,
“A Deeper Look into Deep Learning-based Output Prediction Attacks Using Weak SPN Block Ciphers,”
Journal of Information Processing, vol.31, pp.550-561, Sept. 2023.

この論文の研究は、情報通信学研究科の卒業生の木村隼人さん(2021年3月卒業)を中心に東海大学 情報通信学部 大東俊博研究室、兵庫県立大学、情報通信研究機構(NICT)が共同して取り組んだものであり、深層学習(Deep Learning)により共通鍵暗号の安全性を自動的に評価する方法について分析した研究成果の一部となっています。具体的にはS-boxと呼ばれる安全な暗号を作るための暗号部品を既知の暗号解読手法に対して弱いものに変更した場合に、深層学習を用いた評価手法が追随できるかについて分析を行いました。

本論文に対する特選論文の表彰状は、2023年10月30日~11月2日に開催されたコンピュータセキュリティシンポジウム2023(CSS2023)の表彰式内で授与されました。

共著者による記念撮影
左:小川 一人 上席研究員(NICT)、中央:木村 隼人さん、右:大東 俊博 教授
表彰式

(特選論文 英文論文)
 https://www.ipsj.or.jp/english/organization/aboutipsj/award/ssp_award.html
(特選論文 和文論文)
 https://www.ipsj.or.jp/award/ssp_award.html

表彰状