大学院情報通信学研究科の高山佳久教授と研究室に所属する大学院生たちが、6月13、14日に東京都港区にあるローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンスで開催されたイベント「ローラス STEAM Fair 2026 INFINITY & BEYOND-SPACE & AI-」に参加しました。同スクールのサイエンスアドバイザーを務めるポール チーズジエル氏と高山教授がかねてより親交があったことから参加したもので、大学院生たちは来場者に向けて日ごろの学びの成果をプレゼンテーションし、高山教授はスペシャルセミナーに講師として登壇しました。



大学院生たちは「スムーズに動作するかな?」をテーマに、レーザー通信のデモンストレーションコーナーを設置しました。宇宙の衛星から送られる映像信号を光信号に変換し、地上局が光学的に追尾・受信してデータを得る仕組みを、小さな望遠鏡とスマートフォンのLEDライトを使って模したモデルを作成。同スクールの在校生や親子連れなどが訪れ、光の動きをカメラが追尾する様子を興味深く観察し、大学院生たちに熱心に質問をする様子も見られました。準備を進めてきた杉山大志さん(1年次生)は、「小中学生の来場者が多いと聞き、目に見えないレーザー通信を動きで見せたいと考えました。全て市販品を組み合わせて運搬可能な最小モデルを作るのは大変で、天井の照明の灯りを拾ってしまうエラーなど、今後への課題も見つかりました。光通信は有用な技術であるにも関わらず従事者が少ないのが現状です。こうしたデモンストレーションを見た子どもたちにぜひ興味を持ってもらいたい」と話しました。



高山教授は、「なぜ通信に光を用いるのか?」をテーマに講演。光通信の歴史について、古代の「狼煙」から最先端の光ファイバー通信、自由空間光通信(FSO)や量子コンピュータによるネットワーク、海中光通信まで技術的な課題や実情をふまえてわかりやすく解説しました。聴講者からは、「大量の通信衛星のデブリ化への対策は?」「FSOの安全性を担保する鍵の有用性は?」など熱心な質問が続き、高山教授が丁寧に説明しました。
高山教授は、「このような場に参加することで、本学部の取り組みを多くの人たちに知ってもらい、子どもたちが私たちの専門領域に興味を持ってくれる機会になればと考えています。また、学生や大学院生にとっては、自分たちの専門外の人に分かりやすく説明し伝えるためにそれなりの準備や工夫を重ねることは貴重な体験になります。さらに、現場で一般の人から予想外の質問をいただいたことで、さらなる研究の深化につながることを期待しています」と話しました。
【ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス】https://www.laurus-school.com/ja