オンラインでタイ・モンクット王トンブリ工科大学とワークショップを開催しました

情報理工学部情報科学科の高雄元晴教授が中心となり、本学とタイ・モンクット王トンブリ工科大学(KMUTT)による「The 2nd.Tokai-KMUTT online Design workshop」を3月22日に、オンラインで開催しました。本学では、KMUTTの学生たちを外部資金によって招き、毎年1週間にわたり学生ワークショップを開催するといった交流を続けてきました。しかし、世界規模での新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで同様の交流が難しくとなったことから、昨年度に続いて今年度もオンライン形式で実施。今回は「NORDIC DESIGN IN ASIA」をテーマに、アジア諸国で急激な人気を見せる北欧デザインと市場での存在価値などについて2名の講師に英語で講演していただきました。

初めに、2007年から18年までフィンランドのデザインブランド「Golla(ゴッラ)」で販売やマーケティングを手掛けてきた、文化社会学部北欧学科の柴山由理子講師が登壇。「Instagramで『北欧デザイン』と検索すると多くの画像がでてくることから分かるように、日本での認知度はかなり高く、自宅など日常生活と大きく結びつくとともに、ホテルなどの施設にも多く導入されています」と話し、国別で北欧デザインやブランドを紹介しました。また、北欧デザインが日本で愛される理由について解説し、「北欧企業は日本に子会社や支社を設立し、日本企業とパートナー契約を結び、日本人の習慣や文化を踏まえた上で北欧デザインをより最適化してきました。そのスタイリッシュさやかわいいさなどバリエーション豊富なデザインは、日本の市場にマッチしました」と説明しました。

続いて、デンマークのデザインブランド「ヤコブ・イェンセン(Jacob Jensen)」でクリエイティブディレクター兼ブランチマネージャーを務めるセバスチャン・マレヴィル氏が登壇。
「Timeless Nordic A return to the essentials.(時代を超越した北欧~必需品への回帰~)」と題して、北欧文化とその考え方について解説するとともに、日本(Japan)の和テイストと北欧テイスト(Scandinavian)をミックスしたシンプルかつ上品なデザイン「Japandi(ジャパンディ)」を紹介。また、現在注目が高まるタイと北欧のテイストをミックスした「Thailandi」など、タイにおける北欧デザイン活用の形についても解説しました。講演終了後には、参加者から講演者に対してさまざまな質問が寄せられ、活発な議論を展開しました。