1年生を対象にした必修授業「情報メディア概論A」を開講しています

情報理工学部情報メディア学科では、春学期に1年生を対象とした必修授業「情報メディア概論A」を開講しています。この春新設した本学科は、創造力・実践力・適応力を備え、モラルと使命を理解しながら社会に貢献する情報技術者を育成するべく、多様な授業を展開しています。本学科で学ぶための基礎知識を身につける情報メディア概論Aでは、本学科の教員が交代で教壇に立ちながら、自身の専門分野を紹介。学生自身が研究したいテーマを見つけるきっかけにしてもらうことを目的としています。

4月21日の授業では、濱本和彦教授が「情報の可視化」をテーマに講義。自身の研究テーマがバーチャルリアリティや医用電子工学であることから、高輪校舎に設置しているプロジェクション型VRシステム「VR-Commons」を用いて湘南校舎で受講する学生たちに向けて遠隔で授業を行いました。X線CTや超音波エコーの基礎原理ついて説明した濱本教授は、「人間の五感は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚とされていますが、全情報の85%は視覚から得られるという考え方があります。一方で、肉眼で見える世界は限られていることから、その世界を広げようとさまざまな技術が開発されています。その一例が、X線CTや超音波エコーです」と語り、「主に医療分野で用いられているこれらの技術は決して万能ではなく、操作する人の技術や画像構成、表示法で結果が変わってしまうことが課題とされています。しかし、この課題こそ私たちに研究者にとって進歩へのヒントとなっているのです」と説明しました。

学生たちは、「もともとはゲームプログラミングに興味があり進学しましたが、さまざまな最新技術について学べるので楽しい」「今後の授業でも多彩な分野の講義を聞いて、自分の研究テーマを決めていきたい」と話していました。