「情報メディア概論A」の授業で今西客員教授が講演しました

情報理工学部情報メディア学科では7月21日に湘南校舎で、「情報メディア概論A」の最終講義を実施。本学科の今西隆志客員教授が講演しました。この授業は、本学科の1年次生を対象に、教員が交代で専門分野に関する講義を行い、学生が基礎知識を身につけるとともに研究テーマを見つけるきっかけにすることを目的としています。今西客員教授は「アニメーションのデジタル化と3DCGアニメーションの台頭の歴史について」と題して、アニメーションの歴史や技術の発展などについて講演しました。

初めに今西客員教授は、自身が制作に携わったアニメーション作品を上映した後、アニメーションの産みの親として知られるウォルト・ディズニーについて解説。「“ディズニーランドを作った人”というイメージを持っている人が多いと思いますが、アニメーション業界に大きな変革をもたらした人物です。映像と音声が同期したトーキー映画のアニメ制作や長編アニメなど、世界初の試みをいくつも成し遂げています。彼の死後もディズニースタジオはCG技術の導入をはじめ、新しいアニメーション技術を生み出しており、ディズニーの成功の裏にはさまざまな技術があります」と語りました。

その後は、映画とアニメの歴史やアニメ映像の仕組みを解説するとともに、アニメーション技術の発展について語り、「静止画像を連続で映すと動いて見えるというのが動画の原理です。昔は1枚1枚描いて色を付けていましたが、彩色はデジタルペイントになり手間だけでなくコストも大幅に削減されました」と説明。さらに、コンピュータグラフィック(CG)の定義と現在の技術について語り、「CGはディスプレイなどに画像や映像を生成する技術と定義されていますが、現在ではディスプレイを介さないものやVRなどが誕生し、この定義は崩れつつあります」と語りました。