プログラミングコンテスト「Hack U 東海大学2015」を共催しました

情報理工学部が共催するプログラミングコンテスト「Hack U 東海大学2015」の発表会が11月14日に、ヤフー株式会社の本社で開催され、学生や教員ら約100名が来場しました。これはヤフーが、社内のエンジニアを対象に開いているコンテスト「Hack Day」の東海大生版として実施しているものです。3回目となる今回から本学To-Collabo推進室が共催に加わったほか、全学部の学生が参加可能となり、地域特有の課題解決への貢献が期待される作品に対して贈られる「平塚市長賞」も新設されました。9月の説明会を経てエントリーした23チームの学生たちが、約1カ月をかけてソフト、ハードを問わずオリジナルの作品を制作。発表会ではその完成度を競いました。

当日はまず、情報理工学部の長幸平学部長が、「このコンテストでは、東海大学が掲げる4つの力、自ら考える力、集い力、成し遂げ力、挑み力を培うことができます。今回はヤフー本社という恵まれた環境で発表することができ、学生たちのモチベーションも高まっています。緊張しすぎず、楽しみながらこれまでの成果を出し切ってください」とあいさつ。続いて、ヤフーのチーフモバイルオフィサーを務める村上臣氏が、「自分の好きな動くものを自由に作るというのがこのコンテストの原点です。学生らしさあふれる素晴らしい発想の作品が登場することを期待しています」と語りました。

参加チームはそれぞれ3分間でプレゼンテーションし、審査員と来場者に作品の特徴をアピール。人形の頭や手に触れるといった簡単な操作でビデオレターを送信できるシステムや、家計簿をつけることでキャラクターが成長していくアプリケーション、カギの持ち主をリアルタイムで把握できる電子ロック付きのキーロッカーを紹介し、優れた作品にヤフー賞、学部長賞などが贈られました。

最優秀賞を受賞したのはチーム「第14研究室」の古橋慎之介さん(大学院工学研究科2年次生)の作品「Mappiness@JP」です。古橋さんは、「幸せについてより深く調べようと、ツイッターのつぶやきの内容から都道府県ごとの幸福度を測るツールを開発しました。イベントやよいニュースがある場所では幸福度が高く、事件や事故のあった場所では幸福度が低いということがわかりました。3回目の出場でしたが、プログラミングを主体的に行ったのは今回が初めてで、高い評価をいただけてとても光栄です。このシステムをほかの分野にも応用できないか検討するとともに、完成度を高めていきたい」と笑顔で話しました。

また、平塚市長賞を受賞した作品「ふるえるサイレン」を開発したチーム「CS」のメンバー・清水祐輝さん(情報理工学部コンピューター応用工学科1年次生)は、「スマートフォンにマイクを接続し、救急車や消防車の音を拾うことでスマホを振動させるアプリケーションを作りました。聴覚に障害を持っている方々の力になりたいという思いで作り、サイレンの種類ごとに振動のパターンも変えるように設定しています。来年以降もコンテストに参加して腕を磨き、いつかこの作品を実用化したい」と意気込みました。

審査員を務めたTo-Collabo推進室の木村英樹室長(工学部教授・チャレンジセンター所長)は、「一見難しいと思われる地域と情報を結びつける作品を、学生たちは想像以上にしっかりとした形で作り上げていました。このような取り組みが、今後も増えていくことを願っています」と期待を述べました。長学部長は、「コンテストでは完成度や発表の質など総合的に評価するため、アイデアは優れていたのに、あと一歩というものが多くありました。反省点を改善し、ぜひ今後の学びにつなげてほしい。また、発表会に向けて学生たちのサポートにあたっていただいたヤフーのスタッフをはじめとする多くの関係者に、心から感謝しています」と述べました。

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