情報技術論「インターネットを利用した完全遠隔リモートセッションの可能性:配信研究部の活動紹介」の講義をおこないました

情報理工学部情報科学科では、秋セメスターに外部講師を招いたオンライン授業「情報技術論」を開講しています。毎週土曜日に実施している本授業は、「情報」をテーマに多彩な分野で活躍する研究者や実務経験者を招き、日ごろ学科で学んでいる知識が社会でどのように活用されているのかを知ってもらうことを目的としています。今年度第7回目となる11月11日の講義では、伊藤弘氏が「インターネットを利用した完全遠隔リモートセッションの可能性:配信研究部の活動紹介」をテーマに講演をしました。

伊藤氏は、コロナ禍においてミュージシャン達が集まりオンライン上にて非対面で創作活動を行う環境の構築を目標に、小川徹氏、やもとなおこ氏とともに「配信研究部」を立ち上げました。インターネットを利用した完全遠隔リモートセッションによる演奏活動には、いかにしてタイムラグを無くすかなど様々な課題があります。伊藤氏ら配信研究部の活動成果はコロナ禍の2020年に全国のライブ会場をインターネットでつなぎミュージシャンらが遠隔リモートセッションで演奏を届ける「High Sign Fes」の開催に繋がり、創作活動の新たな可能性を切り拓いた先駆的な事例となっています。講義では情報技術を利用した演奏活動の可能性について実演を交えながら解説していただきました。

受講した学生からは、「コロナ禍になり演奏者が音楽を届けられない悔しさや仕事ができない不安を乗り越え、良い音楽を届けようとした姿に感動を覚えました。」「ライブでのレイテンシーをなくした演奏はとてもきれいでした。新型コロナウイルスがまん延していなければできなかったと思うと人間の底力のようなものを強く感じました。」といった感想が聞かれました。