大学院生が国際会議ACRSのWebアプリコンテストで「Silver Award」を受賞しました

大学院工学研究科電気電子工学専攻2年次生の松尾拓歩さん(指導教員=情報理工学部情報科学科・内田理教授)が、10月14日から18日まで韓国・大田市で開催された「第40 回アジアリモートセンシング会議(ACRS)」のWebアプリコンテスト「WEBCON」で、優秀賞に当たる「Silver Award」を受賞しました。ACRSはアジア各国の学会や宇宙機関が加盟するアジアリモートセンシング協会(AARS)によって運営されているリモートセンシングの分野でアジア最大級の国際会議です。今回は、40周年ということもあり世界各国から805名が参加し、計443編の研究発表が行われました。

WEBCONは大学生、大学院生が考案したWebアプリケーションのアイディアや完成度を競うもので、今回は6チームがエントリーしました。コンテスト参加者は5分のショートプレゼンテーションの後、開発したWebアプリケーションのデモンストレーションを行って作品をアピールしました。松尾さんが考案したのは、「トラックの車載カメラを用いた被災地の状況可視化システム」で、災害時にトラックの車載カメラが撮影した画像を収集し、速やかに各地の被害状況を可視化、共有するものです。最終日の各アプリケーションへの講評では、審査委員長を務めた台湾中央大学のフアン・ツァイ教授から、「彼の英語での発表はとても分かりやすかった。トラックに搭載したカメラで撮影した道路の画像をネットで共用するというアイディアもユニークで審査委員の評価は高かった」との評価を受けました。

松尾さんは、「まさか受賞できるとは思ってもいなかったので、とてもうれしい。近年は自然災害も多く、直近でも台風15号や19号で東日本を中心に大きな被害がありました。災害時には各地の被害状況をできるだけ迅速に把握することが重要ですが、政府や自治体だけではすべての情報を把握することは難しい。だからこそ、今回考案したアプリなどの研究を進め、少しでも社会に貢献できればと考えています。まだまだ研究は基礎段階ですが、今回の受賞を励みに実用化を目指していきたい」と抱負を語っています。

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