国際文化学部で「第2回国際文化学部FD研修会」を開催しました

国際文化学部で2月2日に、「第2回国際文化学部FD研修会」を開催し、学生から評価の高かった遠隔授業の紹介や学生FDモニターによるパネルディスカッションを行いました。これは新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて遠隔授業の導入が進む中、学生の意見を踏まえながら、よりよい授業形態を模索するとともに、学部全体で授業力・研究力を向上させようと実施したものです。

当日は、教員と学生6名が参加。まず司会の藤森修教授が「よりよい教育環境の整備を進めてくためこの研修会を開きます。学生の皆さんには緊張せず、忖度のない意見を発表してほしい」とあいさつ。続いて平木隆之学部長が、「本学部ではこれまでも、一部の教員と学生による研修会『学生FDミーティング』を開催してきましたが、すべての先生に学生の意見を直接聞いてほしいと今回の研修会を開催しました。教員の皆さんは、今回の内容を自身の授業に生かしてください」と呼びかけました。その後、本学部が実施した学生授業アンケートで高評価の多かった地域創造学科の森敏教授、国際コミュニケーション学科のアシュクロフト ロバート ジョン講師、デザイン文化学科の早川渉講師がそれぞれの授業方法を紹介。チャット機能や動画の効果的な活用方法や、4択クイズなどができるアプリケーションの導入、配信会場にカメラを複数台用意してより臨場感のある授業を心がけるなど、それぞれのポイントについて実例を交えて発表しました。

後半では、参加した学生が授業のよかった点や改善してほしい点を発表。「1年目は先生方や学生も手探り状態で、改善点も多かった。2年目になって、授業内容はもちろん教材の準備もスムーズにできるようになりました」「ブレイクアウトルームやチャットなどの機能を使って、学生の意見を聞きながら展開される授業が増えてやりがいを感じました」といった意見が挙がる一方で、「課題の提出方法が複雑だったり、使うアプリが授業によって違ったりして戸惑うこともありました」「100分の授業の間、ひたすらに説明を続けられると集中力が続かない。自宅での受講だと、長時間聞き続けるのは難しいと思います」「一部の授業で課題やテストを提出しても何も回答がなく自分のどこがよかったのか、悪かったのかが分からない授業がありました。フィードバックしてもらう機会をつくってほしい」といった意見も聞かれました。

最後の講評では、デザイン文化学科の中尾紀行教授が、「教員と学生から今後につながる素晴らしい意見が共有されました。普段から多くの学生の声に耳を傾けながら、対面、遠隔ともによりよい授業につなげていきたい」とまとめ、参加した学生からは「私たちの意見を親身に聞いてもらえてありがたかった」「先生方が努力するだけでなく、学生も工夫を重ねて新しい授業スタイルに順応していく必要性も感じました」といった声が聞かれました。