府中刑務所で受刑者の矯正や処遇を学ぶ見学実習を行いました

法学部では8月20日に、東京・府中市にある府中刑務所で見学実習を行いました。これは本学部の菊池京子教授が中心となり、受刑者矯正の現場を実地体験す ることを目的に2002年度から行っているものです。今回は、刑事法科目やゼミを受講している法学部生約20名が参加しました。

国内最大規模の同刑務所には現在、約3000名の男子受刑者と外国人受刑者らが収容されています。参加者はまず、刑務官から施設の沿革や概要、入所から出 所まで受刑者の処遇プログラムのほか、刑務官という仕事の意義や内容について説明を受け、担当係官の先導で単独室などの施設や受刑者の刑務作業の様子を間 近に見学しました。

引率した菊池教授は、「法が適用される現場を直接訪れることで、生きた学問として法律への関心を高めてもらいたいとの思いから毎年実施していますが、学生 からも勉強になったとの感想が多く聞かれています。法律をより深く理解し、自身の将来像を描くためにも、机上の学問だけでなく裁判や証券取引所など法律が 適用される現場を実際に見学することはとても重要です。今後もより多くの学生にこうした取り組みへの参加を勧めていきたい」と話しています。