公務員を目指す学生を対象にした授業を新たな試みとして開講しています

法学部法律学科では、今年度の春・秋セメスターに、法律関係の公務員を目指す学生を対象にした授業を、2017年度新カリキュラムに向けた新たな試みとして開講しています。法学部の学生で就職希望の多い裁判所職員一般職や国税専門官、国家公務員、そして一部の地方公務員などの採用試験では、民法等の複数の法律科目が課されています。今回の授業は、そのような試験の受験を希望する学生に対して、学科の専任教員が、指導やアドバイスをよりきめ細やかにするとともに、法律を生活などで応用する実践力を身につける力を養う機会として始めたもので、春セメスターは石田清彦教授と谷江陽介准教授が2年次生と3年次生に「民法」の授業を行いました。

このうち2年次生を対象とした石田教授の授業は約10名が受講しました。授業では、学生たちに国家試験の過去問題をあらかじめ配布。1問ずつ過去問題を担当して、答えとその理由、根拠となる民法の条文やその解釈を調べてから授業に臨み、その他の学生は教科書の該当部分を読み込んでから授業に出席します。時間中には、担当の学生が調べてきた結果を発表したのち、石田教授が最近の判例などを交えながら解説。さらに類似の訴訟や判例の場合はどのように解釈するかなどについて学生に質問しながらディスカッションしていくことで、法学的な考え方を身につけていきました。

学生たちは、「内容が濃くて、公務員試験対策としてとても有効な授業でした」「少人数の授業なのでしっかり頭に入りやすいのはもちろん、自分で考えながら学ぶ中で、設問の間違った選択肢についてもなぜ違うのかを考察する力がつきました。また習った内容が記憶に残りやすいようにも思います」「最初はどのように考えればいいのかわからず戸惑いもありましたが、回を重ねるごとに法学的な考え方が身につきやりがいも生まれてきました。先生に質問しやすいので、条文についてより深く理解できたのも良かった」と感想を話しています。

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