法学部の学生が府中刑務所を見学しました

法学部の柑本美和教授と服部篤美教授のゼミナールの学生らが、2月4日に東京都・府中刑務所を見学しました。矯正の現場に触れることで、学びを深めてもらおうと毎年開催しているものです。

当日は約20名の学生が参加。まず刑務官から施設の沿革や概要、受刑者の処遇プログラムのほか、刑務官の仕事内容について説明を受けました。その後、生活の場である単独室や集団室、木工や自動車整備の工場を見学。東海大学法学部出身の刑務官との質疑応答の時間も設けられました。引率した柑本教授は、「学生たちは処遇が行われている現場を直接訪れることで、生きた学問として法律への関心を高められたと思います。座学だけでなく、刑務所や裁判所などを実際に見学することは法学を学ぶ上で必須。今後もより多くの学生にこうした取り組みへの参加を勧めていきたい」と語り、服部教授は、「実際に受刑者矯正の現場を訪れ、日々法学について学ぶ学生たちにとっても新たな発見の連続だったはずです。現在、日本は高齢化社会を迎え、受刑者の高齢化も進んでいます。今回の見学中には、施設のバリアフリー化が進むなど、現代社会の問題と密接にかかわる法の現場を見ることもできました。今回のような経験をぜひ今後の学びにつなげてほしい」と話しています。