大学院文学研究科博士課程前期1年の重村つきさんが、地方史研究協議会の第63回日本史関係卒業論文発表会で、「流刑からみた中世国家」を発表しました。

この春、文学部歴史学科日本史専攻を卒業し、東海大学大学院文学研究科史学専攻博士課程前期に進学した重村つきさんが、2022年4月16日(土)にリモート形式(Zoom)で開催された第63回日本史関係卒業論文発表会で、「流刑からみた中世国家」と題した発表をおこないました。。

この日本史関係卒業論文発表会は、全国的規模の学会の一つである地方史研究協議会が主催するもので、日本史専攻では、例年、優秀な卒業論文を執筆して大学院に進学した学生を発表者に推薦しています。

今回の発表者は全国各地の大学で卒業論文を執筆した25名で、その一人として重村さんは、鎌倉時代前期の流刑の実態や、そこからうかがえる朝廷・幕府・寺社勢力の三者の関係などに関する研究の成果を、落ち着いた口調で説明しました。

発表を終えた重村さんは、「はじめての学会発表だったため、時間配分など、悔いが残った部分もありますが、楽しんで発表することができました。私が卒業論文で引用した論文を執筆された先生も参加されていたので、画面越しではありましたが、お顔を拝見して言葉を交わすことができ、とても貴重な経験となりました。他にも、参加者からの質問や、職業としての学芸員に関する特別講座、古代史・中世史をご専門とする先生方のお話、同年代の方々の発表などに刺激を受け、興味の幅が広がったように思います。今回の経験を、今後の研究に活かしていきたいです」、と話しています。

(写真の掲載にあたり、地方史研究協議会の許可を得ました)