考古学専攻1年次生の日常:遺跡見学や実験考古学を体験しています

考古学専攻では、1年次生の秋学期の必修科目として「入門ゼミナールB」を開講しています。
この授業では、考古学の基礎を学ぶという目的の下に、毎年、遺跡見学や展示会を行ってきました(昨年度の様子はコチラ)。
今年度は1年次生の担任である北條芳隆教授と白川美冬助手が担当しています。
講義の前半では、「神奈川県と周辺地域の歴史を学ぶ」をテーマに、考古学専攻生に桜土手古墳群や秦野歴史博物館、大塚歳勝土遺跡などをグループに分かれて訪問してもらいました。
その後、実際に遺跡を訪れたり遺物を見たりして得られた学びや発見について、教室でプレゼンをしてもらいました。

教室でのプレゼンをする様子

また後半では、「過去を実験的に学ぶ」と題して、先生による遺物の講義と並行して、弥生時代の北部九州から出土する緒締勾玉・獣形勾玉・丁字頭勾玉といった装身具や、茨城周辺から出土する紡錘車(糸を紡ぐ道具)などの製作実験を行いました。
来年(2024年)1月の講義では、本専攻の教員であり、実験考古学のエキスパートでもある宮原俊一准教授に担当してもらい、今回作った紡錘車を使って、実際に麻糸作りを行う予定です。

実験で製作した紡錘車

特定助手 白川美冬