総合医学研究所が「2026年度第2回公開セミナー」を開催しました

総合医学研究所では7月21日に伊勢原キャンパス・医学部付属病院内のレストランで、「2026年度第2回公開セミナー」を開催しました。このセミナーは、所員の研究の発展や学内外の研究者との共同研究の推進を目指して実施しています。今回は、本研究所の情報医科学部門長を務める中川草准教授(医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域)が、「AI時代の生命医科学研究」をテーマに講演。所員や医学部の教員をはじめ、大学院生や医学部付属病院の医療従事者ら多数が参加しました。

ゲノム科学が専門の中川准教授は、自身が取り組むバイオインフォマティクス(生命情報学)分野の研究を例にAIの有用性と限界について述べ、「AIの活用は着眼点次第です。目的を明確にした上で、どのように利用するかが重要です」と指摘しました。また、オープンアクセスによる論文発表や海外留学で得たネットワークが新しい研究につながった経験を振り返り、「AI時代こそ人と人とのつながりが大切」と強調。若手研究者に向けて、「積極的に論文を投稿し、留学に挑戦してほしい」とメッセージを送りました。講演後には、活発な質疑応答を交わしました。

本研究所の稲垣豊所長は、「特に若手研究者にとって示唆に富んだ内容だったと思います。今年度から大学院医学研究科にも、本学大学院修了者を対象としたポスドク制度である『特定助教』と、現役の博士課程在籍者を特任教員に併任して研究を支援する『特定助手』の制度が設けられ、総合医学研究所にも特定助教1名と特定助手3名が加わりました。若手研究者の育成も本研究所の大きな使命です。今後もさまざまな方法で研究者をサポートし、医科学研究のさらなる進展に寄与していきます」と話しています。