市民公開講座「やさしい肝臓病のはなし」を開催しました

東海大学医学部付属病院では6月4日に伊勢原キャンパスの松前記念講堂で、「肝疾患医療センター市民公開講座 やさしい肝臓病のはなし」を開催しました。この講座は、肝疾患の治療に関する最新情報を提供するため、社団法人日本肝臓学会、神奈川県、近隣の医師会らの協力や後援を得て、地域連携栄養ケア研究会と合同で毎年実施しているものです。本病院の医師らが肝臓病の最新治療などについて講演し、約120名が参加しました。

はじめに総合司会を務めた本病院肝疾患医療センターの加川建弘センター長が、講座の趣旨を説明。続いて平塚市医師会の武川慶孝会長が、「肝疾患の治療について知る貴重な機会です。この講座で学んだことをぜひ多くの方に広めてください」とあいさつしました。第一部の講演会では、広瀬俊治助教(消化器内科学)と白石光一臨床教授(同)が、ウイルス性肝炎や肝硬変の最新治療についてそれぞれ解説。また、栄養科の二郷徳子係長が肝臓を守る食材やメニューを紹介し、古屋博行准教授(衛生学公衆衛生学)は肝疾患の治療を受けている患者の就労支援について説明しました。

第2部の「肝疾患に関するQ&A」では、参加者から寄せられた質問に、本病院の医師、管理栄養士らが回答。参加者からは、「現在使用している薬の特徴を、他と比較しながら理解することができました」「納得して治療に臨めるよう、患者自身が肝疾患に関する知識を身につけることが大切だと思いました」などの感想が聞かれました。最後に秦野伊勢原医師会の須藤宣弘会長が、「肝疾患についてさまざまな職種の専門家から話を聞くことができました。今後もぜひ講座を続けてください」と閉会の言葉を述べました。

講演者とQ&Aの回答者は以下のとおりです。
【第1部 講演会】
講演1「ウイルス性肝炎の最新治療」
講師:広瀬俊治助教(東海大学医学部内科学系消化器内科学)
講演2「肝硬変の最新治療」
講師:白石光一臨床教授(東海大学医学部内科学系消化器内科学)
講演3「肝臓を守る食事」
講師:二郷徳子係長(東海大学医学部付属病院栄養科)
講演4「就労支援(仕事と治療の両立について)」
講師:古屋博行准教授(東海大学医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学)

【第2部 肝疾患に関するQ&A】
司会:大村里枝看護師長(東海大学医学部付属病院看護部)
回答者:鶴谷康太助教(東海大学医学部内科学系消化器内科学)
古屋博行准教授
紙谷ひとみ管理栄養士(東海大学医学部付属病院栄養科)

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