市民公開講座「やさしい肝臓病のはなし」を開催しました

東海大学医学部付属病院では6月17日に伊勢原キャンパスで、「肝疾患医療センター市民公開講座 やさしい肝臓病のはなし」を開催しました。この講座は、本病院の肝疾患医療センターが肝疾患の治療に関する最新情報を提供するため、一般社団法人日本肝臓学会、神奈川県、近隣の医師会らの協力や後援を得て、地域連携栄養ケア研究会と合同で毎年実施しているものです。本病院の医師らが肝臓病の最新治療などについて講演し、79名が参加しました。

講演に先立ち、総合司会を務めた本病院肝疾患医療センターの加川建弘センター長が講座の趣旨を説明。平塚市医師会の武川慶孝会長が、「肝疾患の治療に関する最新の情報を知る機会です。皆さんの治療や日常のケアに役立ててください」とあいさつしました。第一部の講演会では、広瀬俊治助教(消化器内科学)がウイルス性肝炎について、また、荒瀬吉孝助教(同)が肝硬変と肝がんについて、最新の治療や研究成果をそれぞれ解説。続いて栄養科の紙谷ひとみ管理栄養士が肝疾患の症状別に食事の注意点を説明し、古屋博行准教授(公衆衛生学)が治療と仕事を両立させるための支援制度について紹介しました。

第二部の「肝疾患に関するQ&A」では参加者からのさまざまな質問に、本病院の医師や薬剤師、管理栄養士が回答しました。最後に松木内科消化器科クリニックの松木茂樹院長が、「参加者の皆さんには、本講座で学んだことをぜひ多くの人々に広めてほしいと思います」と閉会の辞を述べられ、盛会のうちに修了しました。

講演者とQ&Aの回答者は以下のとおりです。
総合司会 加川建弘教授(肝疾患医療センター長)
【第一部 講演会】
講演1「ウイルス性肝炎の最新治療」
講師:広瀬俊治助教(医学部内科学系消化器内科学)
講演2「肝硬変、肝がんの治療について」
講師:荒瀬吉孝助教(医学部内科学系消化器内科学)
講演3「肝臓を守る食事」
講師:紙谷ひとみ管理栄養士(医学部付属病院栄養科)
講演4「治療と仕事の両立支援(助成金制度を中心に)」
講師:古屋博行准教授(医学部基盤診療学系衛生学公衆衛生学)
【第二部 肝疾患に関するQ&A】
司会:高柳朋恵副主任(医学部付属病院看護部看護師)
回答者:鶴谷康太助教(医学部内科学系消化器内科学)
古屋博行准教授
紙谷ひとみ管理栄養士
横田秀一薬剤師(医学部付属病院薬剤部)

(※所属と肩書きはすべて開催日現在のものです)

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