医学部付属病院が「専門研修プログラム説明会」を開催しました

医学部付属病院(以下、付属病院)では6月30日に伊勢原キャンパスで、臨床研修医や学生を対象とした「専門研修プログラム説明会」を開催しました。付属病院と付属八王子病院(以下、八王子病院)における専門医資格取得のための研修制度や大学院医学研究科への進学について説明し、臨床研修修了後の進路決定に役立ててもらうとともに、若手医師を確保するため、毎年実施しているものです。付属病院や近隣病院の臨床研修医のほか、専門医制度に興味のある医学生ら約100名が参加しました。

診療に従事しようとする医師には、国家試験に合格後、厚生労働省が指定する病院での2年以上の臨床研修が義務づけられています。修了後は本人の希望する診療科で専攻医として一定期間の研修を受け、専門医の資格を取得することができます。2018年度から開始された新専門医制度では、これまで診療領域の学会ごとに行っていた専門医認定を第三者機関である日本専門医機構に一元化したほか、「内科」「外科」「小児科」「総合診療」など19の基本領域における3年以上の研修を経て資格認定を受けた後、さらに細分化された29のサブスペシャルティ領域での専門医資格を取得できるようになりました。付属病院は全基本領域、八王子病院は内科と外科の2領域について専門医育成の基幹施設に指定されており、医学部生から臨床研修医、専攻医を経て専門医になるまでの継続した教育・研修を受けることが可能です。

松前記念講堂で実施した第1部の「全体説明」では、最初に大上研二付属病院副院長が、特定機能病院として多岐にわたる高度医療を提供している付属病院の概要を説明し、「多くの疾患や症例を経験できる研修環境です。ぜひ、付属病院や八王子病院で専門医を目指してください」とアピールしました。続いて臨床研修部の和泉俊一郎専門研修管理室長が、「専門医の資格は任意ですが、医師としての将来を見据え、必ず取得してほしい」と述べ、研修生の募集人数や決定までのスケジュール、研修修了後の処遇について説明。最後に小林広幸大学院医学研究科長が、臨床助手を続けながら大学院で学び、専門医と学位(博士号)の取得を併せて目指せる本学独自の制度「ハイブリッドコース」をはじめ、充実した研究環境や学位取得へのサポート体制などについて紹介し、「医師が研究マインドを持つことは大変重要です。ぜひ大学院に進学し、新しい医療を創造してください」と話しました。

第2部は松前記念講堂と2号館で、診療領域ごとに専門研修プログラムの説明と個別相談を実施。各ブースでは臨床研修医が研修内容などについて真剣に質問する姿が見られました。

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