「徳田記念がんゲノム研究基金最終報告会」を開催しました

伊勢原キャンパス松前記念講堂で7月27日に、「徳田記念がんゲノム研究基金最終報告会」をオンライン併用で開催しました。この基金は、医学部と大学院医学研究科内にがんに関する基礎医学研究の拠点を設けて研究力の強化を図るため、2017年度に本学を退職した徳田裕客員教授(退職時=医学部医学科外科学系乳腺・内分泌外科学教授)の支援により設立したものです。

当日は、本基金のコアチームメンバーである医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域の谷口俊恭教授と今西規教授、椎名隆教授の3名と、「徳田記念がんゲノム若手研究助成金」の支援を受けた7名が成果を発表。教職員や大学院生、学生ら多数が聴講し、活発な質疑応答と意見交換を行いました。

谷口教授は、「徳田先生は在任中に、多くの臨床医・研究者の育成に尽力されました。退職後もその志は多くの研究者の挑戦を支え、がんに関する特色ある基礎医学研究を進展させて、今回の報告会において実を結びました。本基金はこの報告会で一区切りを迎えますが、得られた研究成果や研究者同士のつながりが、新たな研究の展開や次世代研究者の育成へと発展するよう願っています。徳田先生の温かいご支援とご厚志にあらためて感謝するとともに、本基金に込められた先生の思いが“研究者の挑戦を支える理念”として本学科に受け継がれていくことを期待しています」と話していました。

※当日のプログラムは以下のとおりです。
【はじめに】
谷口俊恭教授[基礎医学系分子生命科学領域]

【研究報告】
◇座長:今西 規教授[基礎医学系分子生命科学領域]
1.渡邊孝明准教授[基礎医学系分子生命科学領域]
 「UV応答におけるDGCR8の新たな役割:DNA修復から炎症制御まで」
2.宮竹佑治特任助教[本学科在籍時=基盤診療学系先端医療科学、現=東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター助教]
 「腫瘍細胞の生存を維持するGGT1の新規作用」
3.花村 徹准教授[外科学系乳腺・腫瘍科学領域]
 「乳癌微小環境における宿主免疫応答制御機構の解明」
4.細川裕之准教授[基礎医学系生体防御学領域]
 「T細胞急性リンパ性白血病を誘導する変異型RUNX転写因子の作用メカニズムの解明と新規治療戦略の創出」
5.原田介斗助教[内科学系血液・腫瘍内科学領域]
 「慢性骨髄性白血病における骨髄内T細胞の機能的リプログラミングの解明」

◇座長:椎名 隆教授[基礎医学系分子生命科学領域]
6.鈴木利貴央准教授[内科学系血液・腫瘍内科学領域] (※動画で報告)
 「骨髄微小環境リプログラミング因子としてのSEMA3Aによる抗骨髄腫効果の更なる探求」
7.中川 草准教授[基礎医学系分子生命科学領域]
 「急性骨髄性白血病におけるネオアンチゲン探索」
8.椎名 隆教授
 「腫瘍におけるHLA/KIR遺伝子プロファイリングと臨床情報との関連」
9.今西 規教授
 「HPVゲノム組み込み部位を標的とする子宮頸がん再発モニタリングのためのリキッドバイオプシー」
10.谷口俊恭教授
 「DNA修復とがん:抗がん剤耐性メカニズムの解明に挑む」

【おわりに】
谷口俊恭教授