医学部付属病院群の医療チームが小笠原村(父島)で5回目の新型コロナワクチン接種を完了しました

医学部付属病院群の医療チームが12月3日から5日に、東京都小笠原村(父島)における5回目の新型コロナウイルスワクチン接種を行いました。本学と東京都、小笠原村の3者は、同村における新型コロナウイルスワクチン接種に係る連携・協力に関する協定を2021年5月に締結。同年の6月、7月と今年の2月、7月の4回にわたり、本病院群の医療従事者らで構成したチームを小笠原村・父島に派遣して、住民に対する集団接種を行ってきました。今回は、医学部付属病院高度救命救急センターの守田誠司所長(医学部医学科総合診療学系救命救急医学教授)をリーダーに、医師4名、看護師4名、薬剤師1名、事務スタッフ1名の計10名が渡島。最後の接種から3カ月以上経過した3~5回目の方を対象に接種しました。

医療チームは12月2日に東京港から貨客船「おがさわら丸」に乗船し、3日に父島・二見港に着岸。同日から5日までの3日間、海上自衛隊父島基地分遣隊体育館で、現地のスタッフらと協力しながら合計874名への接種を完了しました。翌6日に二見港を出港して7日に東京港に着岸し、伊勢原校舎・付属病院本部の飯田政弘本部長らの出迎えを受けて付属病院に帰院しました。

守田所長は、「大きな副反応もなく、今回も無事に終了できました。小笠原村での集団接種は5回目になり、医療チームの中にはすでに複数回参加しているスタッフがいたため、村役場の職員とのコミュニケーションは非常に良好で、円滑に接種が進みました。チームのメンバーを覚えている方も多く、“また来てくれましたね”と声をかけてくれるなど、安心して接種に臨んでいる様子も見受けられました。初めて参加した医療スタッフは、離島における医療の難しさや空港がない不便さを実感し、複数回のスタッフは離島医療への認識をさらに深めるなど、学びの多いプロジェクトとなりました」と話していました。