医学部看護学科の3年次生が「メイヨクリニック研修」に参加しました

医学部看護学科の3年次生4名が、2月17日から3日4日まで、「メイヨクリニック研修」に参加しました。本学科では国際性のある看護職を養成するための教育の一環として、先進的な医療で世界的に有名なアメリカ・ミネソタ州のメイヨクリニックと幅広い文化・学術交流を展開しています。本研修は、同クリニックでの実習体験などを通して看護に対する関心を深めるとともに、自己成長に向けて主体的に学習する姿勢を養うための動機づけの機会にしてもらおうと、1995年(当時は健康科学部看護学科)から選択科目として開講しているものです。

学生たちは前半にアイオワ州にあるルーサーカレッジを訪れ、看護学の授業に参加。バイタルサインや臨床的な兆候、症状を再現できる人形を使った演習を見学し、薬理学に関する講義を聴講しました。また、カレッジの学生と食事をともにしたり、学生のスポーツ・文化活動を見学したりしながら親睦を深めました。後半はメイヨクリニックに移動し、看護師から同病院の概要や看護教育システムの説明を受けて院内を見学。同カレッジの学生の病院実習にもマンツーマンで同席し、患者とのコミュニケーションやケアの方法を体感しました。最終日には、本学科のカリキュラムや学生生活、日本の看護制度、医学部付属病院について同カレッジの学生らに英語でプレゼンテーションし、日本とアメリカの保健医療システムなどについて意見を交わしました。

西脇ありすさんは、「世界的に評価の高いメイヨクリニックの看護師がどのようなケアを実践しているか知りたい」と考えて参加。「患者さんが自分の病気について学ぶとともに、医師らと意見を交わしながら積極的に治療方法の選択にかかわり、家族も安心してケアに参加している姿が印象に残りました。それが可能なのは、丁寧なコミュニケーションによって信頼関係が築かれているからだと思います。病棟実習では、学生たちが講義などで学んだ知識を総動員し、自分で考えてケアを実践する姿に刺激を受けました。今後は、良好なコミュニケーションをさらに意識しながら病院実習に臨み、患者さんが前向きに治療に臨めるような支援ができる看護師・助産師を目指します」と抱負を話していました。

指導する手島芳江講師は、「新型コロナウイルスの感染対策に留意し、学生の安全を守るとともに、現地での学びが最大限になるよう努めました。2018年度以来の現地研修でしたが、無事に終了できて安堵しています。ルーサーカレッジの看護学生とともに授業や病棟実習に参加した学生たちは、アメリカの医療・看護を体験的に学ぶとともに、日本の医療や看護についてもより深く探究できたと思います。この貴重な経験を、今後の学びや将来の看護実践に生かしてほしいと願っています」と話していました。