体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津克哉准教授のゼミナールに所属する学生5名が、「ベースボールビジネスアワード2017」(主催:読売新聞社、協力:読売巨人軍)で優秀賞に選ばれ、3月24日に東京ドームで開催された授賞式に参加しました。本イベントは、大学生・大学院生が考えるプロ野球興行の企画や新たなビジネスモデルの提案を競うものです。
大津ゼミの学生たちは「カーボンオフセット(※)」を活用する「ジャイアンツの森プロジェクト」を企画。日本プロ野球機構の各球団が実施している環境保全活動があまり認知されていない現状を踏まえ、選手とファンが一体となって実施できる環境保全活動を考案しました。このプロジェクトでは、読売ジャイアンツに所属する選手、監督、コーチが地方の試合会場に移動する際、使用する交通機関で発生するCO2排出量の相当金額(1年間で約21,497kg)を資金に充て、球団のキャンプ地である宮崎県高原町に植樹し、「ジャイアンツの森」をつくるというもの。さらに、球団のファンが自宅の最寄り駅から東京ドームに着くまでに使用する交通機関のCO2排出量をポイント制にし、一定数獲得すると植樹に参加できるようにすることで、長期的な環境保全活動を推進する内容となっています。
リーダーの西野友菜さん(3年次生※授賞式当時)は、「NPBをはじめ、環境保全活動に取り組んでいるスポーツチームは多くありますが、一般の人にはあまり知られていません。選手とファンが一体となって取り組むことで、スポーツが好きな人たちに環境保全に関心を持ってもらいたいという思いをこめています」と語ります。また、受賞について、「ゼミで取り組んでいるテーマが『スポーツと地球環境』なので、これまで調査・研究してきた内容を生かしたプロジェクトが評価されたことがうれしい」と笑顔を見せました。
※カーボンオフセット:経済活動や日常生活を通じて排出される二酸化炭素などの温室効果ガスを排出した企業、自治体などが、場所で植樹や森林保護、クリーンエネルギー事業などの削減活動に投資する考え方や取り組み