「高麗の山神輿」の引き手に柔道部が参加しました

湘南キャンパスの男子柔道部が、4月20日に神奈川県大磯町・高来神社の春の例大祭に参加し、「高麗の山神輿(こまのやまみこし)」で綱の引き手を務めました。1644年に始まったとされる山神輿は、同町高麗山のふもとにある高来神社から、標高約170mの山頂まで約250kgのみこしを担ぎ上げるもので、町の無形民俗文化財にも指定されている歴史ある行事です。地域の高齢化などによる担い手不足を受け、毎年同町が本キャンパスの学生から引き手を募っており、例年柔道部から多くの学生が参加しています。

当日は、地域の方々が担ぐみこしの正面と左右から柔道部員が綱を引っ張り、急斜面が続く男坂を約3時間かけて登りました。また、山頂で行われる神事の直前には柔道部だけでみこしを担ぐなど、伝統行事の盛り上げにも一役買いました。学生のリーダーを務めた向井俊輔さん(体育学部武道学科4年次生)は、「力仕事は得意なので、大磯町の皆さんのお役に立てたらと思い参加しました。地域の方と交流する機会は貴重ですし、みんなと協力して一つのことを成し遂げる経験はこれからの人生にも生かせると思います」と振り返りました。また、今回は国際オリンピック委員会(IOC)の奨学生として柔道部で稽古を積んでいるコスタリカ出身のサンチョ・チンチラ・フリアンさん(別科日本語研修課程)も参加。フリアンさんは、「山頂まで綱を引くのはとても大変でしたが、神様に祈り感謝することは、努力することと同じように大切だと感じました。日本の伝統行事に参加することができ、貴重な経験となりました」と語りました。

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