「Sport Policy for Japan2018」で秋吉ゼミが優秀賞、大津ゼミが特別賞を受賞しました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の秋吉遼子特任助教のゼミに所属する学生3名が、10月27、28日に神奈川大学横浜キャンパスで開催された「Sport Policy for Japan2018」(SPJ、主催=笹川スポーツ財団)で優秀賞を獲得しました。また、本学科の大津克哉准教授のゼミに所属する学生3名も特別賞を受賞しました。

SPJは、日本のスポーツの現状や将来について問題意識を持つ全国の大学3年生が、政策への提言を持ち寄り、意見を交換する場として毎年開催されています。秋吉ゼミの土田直子さん、大島美南海さん、船津まどかさんは、「非行少年をスポーツで救え!―総合型地域スポーツクラブを活用した政策―」と題した政策案を発表。少年院から出所した青少年の再犯率が高いことから、地域と協力してスポーツができる環境をつくり、再犯率の低下につなげようとする政策を考案しました。3名は内容を考えるにあたって、少年院へ訪問して運動の頻度を法務教官にインタビューし、本学法学部の教員から少年犯罪について学ぶなど理解を深めました。土田さんは、「法務教官の方からは、出所した後に更生しようと努力している青少年も多いことを聞き、この政策では本人たちの思いを地域の人たちに伝えるセミナーの開催も盛り込みました。実現には解決しなければならない課題も多くありますが、社会問題を解決するツールにスポーツを用いることができたらと考えています。優秀賞をいただけるとは思っていなかったので、とてもうれしく、協力してくださった多くの方々に感謝の気持ちを伝えたい」と語ります。秋吉特任助教は、「結果がすべてではありませんが、学生たちの頑張りが優秀賞という形になってとてもうれしく思います」と笑顔を見せました。

また、大津ゼミに所属する金子萌香さん、浦川瑠維さん、若林祐穀さんは、「社会人に向けた運動促進政策―ウォーキングに新たな価値を―」をテーマに、社会人の運動不足と環境問題を解決する政策を発表しました。30代から50代の運動実施率が低いデータや、全国各地のスポーツ施設や企業で実施されている自家発電の取り組みを紹介し、本体を振動させることで蓄電する機器「AMPY」を用いた“ながら発電”を提案。約1万歩のウォーキングで得られる振動でスマートフォンの充電が約3時間できるほどのエネルギーが貯められるといった活用例を挙げ、環境省の助成金を受けた企業が社員に「AMPY」を支給し、運動と発電を推奨して運動不足と地球温暖化の改善につなげる政策としてまとめました。浦川さんは、「特別賞は発表内容の奇抜さや目新しさが選考基準だったので、他大学とは異なる“環境”をテーマに掲げたことが受賞の要因だったと感じています。ゼミでは普段からスポーツと環境のつながりを調査しているので、これまでの経験を生かすことができました」と振り返ります。また、本学からは複数のチームが出場していることからゼミの垣根をこえた発表練習も実施。若林さんは、「学科の先生によって専門分野が異なるので、異分野のテーマで研究している先生や学生から寄せられた意見が参考になることが多かった。幅広い研究の知識を共有したり意見交換したりできるのは、東海大の強みだと思います」と振り返りました。

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