体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の押見大地講師が、9月21日に長崎県庁で開催されたスポーツビジネス推進セミナーで「スポーツイベントを通じた地域活性化」をテーマに講演しました。地域活性化を目的に国内外のスポーツイベント招致などを行う長崎県スポーツコミッションと、東海大学長崎県校友会、東海大学同窓会長崎支部の共催で初めて開かれ、50名が聴講しました。
スポーツイベント運営に関する経営学や、地域にもたらす社会効果などの研究・調査が専門の押見講師は講演で、2018年度に笹川スポーツ財団の研究助成を受けた論文「参加型スポーツイベントが開催地域にもたらすインパクトの最大化―イベントレバレッジ戦略に着目して―」など過去の研究事例を紹介。大会の誘致や運営にかかる費用と経済効果、市民参加型の事例などについて語ったほか、スポーツビジネスを実現するために求められる人材像について解説しました。押見講師は、「長崎県では、株式会社ジャパネットホールディングスによるJリーグ『V・ファーレン長崎』の新スタジアム整備が計画されていますが、その一方でほかのスポーツではイベント誘致があまり進んでいません。今後は官民連携のプロジェクトを検討されていることから、他県の事例や人材育成の方法を中心にお話ししましたが、県は若い世代の意見を求めていると感じました。機会があれば、スポーツ・レジャーマネジメント学科の学生が長崎でフィールドワークを行うなど、大学と地域が連携する企画を実現できれば」と語りました。
長崎県校友会の松尾洋一代表幹事は、「本支部は40年以上にわたって活動していますが、県との共催でこうしたイベントを開くのは初めてのこと。長崎市は近年、進学や就職に伴う転出数が増加しており、地域の活性化は最優先事項です。今回の講演を機に、スポーツによる地域活性化に貢献していきたい」と話しています。