卒業生の茨選手が「世界ろう者水泳選手権大会」で金メダル2個、銀メダル2個、銅メダル3個を獲得しました

8月25日から31日までブラジル・サンパウロで開催された「第51回世界ろう者水泳選手権大会」の7種目に、湘南キャンパスで活動する水泳部出身の茨隆太郎選手(大学院体育学研究科17年度修了・SMBC日興証券)が出場。400m個人メドレーと200m個人メドレーで金メダルを獲得したほか、銀メダル2個、銅メダル3個を獲得し、出場した全種目で入賞しました。

「大会前からコンディションは万全だった」と話す茨選手は、大会1日目から400m個人メドレーで金メダルを獲得。2日目には100mバタフライで銅メダル、4×100mメドレーリレーで銀メダルと、疲れを見せない力強い泳ぎを見せます。4日目の4×200mフリーリレーは銀メダルながらも、大会新記録と日本新記録の更新に貢献。5日目の200m個人メドレーでも大会新記録、日本新記録を樹立して2つ目の金メダルを獲得しました。大会最終日の6日目には男女混合の4×100mミックスメドレーリレーで銅メダル、4×100mフリーリレーで銅メダルとチームの活躍を後押しし、全種目入賞という輝かしい結果で大会を締めくくりました。日本代表チームは同大会で過去最多となる15個のメダルを獲得し、ロシアに次ぐ世界2位のメダル数となりました。

世界規模の大会での金メダル獲得は、2011年の世界選手権ポルトガル大会以来となった茨選手。「13年、17年のデフリンピックでも金メダルを獲れず、競技続行を悩んだ時期もありましたが、ここで辞めたら悔いが残ると思い練習を続けてきました。日本代表チームとしても過去最多のメダル数となったのでうれしい」と笑顔を見せます。また、好調の要因について、「大学院修了後も水泳部の練習に参加しています。水泳にかける思いを後輩に伝えるため、自分にプレッシャーをかけて集中して練習に臨めたことが大きい。また、サンパウロは高地なので空気が薄かったのですが、水泳部で高地合宿を重ねてきたので、呼吸がつらくなることもなく全日程をベストコンディションで終えることができました」と振り返りました。

今後は、国内外の大会に参加しながら21年の「第24回夏季デフリンピック」での活躍を目指します。茨選手は、「次のデフリンピックに出場すると、日本ろう者水泳界では初の4大会連続となります。ここまで支えてくれた家族や仲間のためにも、デフリンピックで世界新記録を出しての金メダル獲得が最大の目標です」と語っています。

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