陸上競技部駅伝チームの両角駅伝監督が伊勢原市人権啓発講演会で講師を務めました

陸上競技部駅伝チームの両角速駅伝監督(体育学部准教授)が、12月5日に伊勢原市立中央公民館で開催された「伊勢原市人権啓発講演会」で講師を務めました。この講演会は、体罰やインターネットを悪用した人権侵害、性的少数者に対する差別など人権問題が複雑化するなかで、行政や市民が一つになって課題解決への道筋を探ろうと毎年開かれているものです。当日は、約250名の市民が参加しました。

両角監督は、自身の選手時代や長野県・佐久長聖高校での指導実績、本学駅伝チーム監督への就任の経緯などを紹介したあと、昨年度に創部初となる総合優勝を果たした東京箱根間往復大学駅伝競走のダイジェスト映像を上映。さらに、選手との接し方について、「長距離種目というのは自身の限界を打ち破りながらタイムを伸ばしていきます。きつい練習にも耐えなければいけません。一方で、指導の中では、選手たちからトレーニングに対しての不真面目さや生活のだらしなさが見えることもあります。私は常に選手と真剣勝負をしていますので、ときには厳しい言葉をかけなければなりません。その際には、何に対してしかっているのか明確に伝えること、選手の人格を傷つけないこと、その選手を自分や他人と比較しないこと、長時間にわたって説教しないこと、私自身が見たことだけでしかることを大切にしています。もちろん、選手にさまざまなことを望む以上は、指導者である私も実践しなければいけません。立場や年齢の違いを理由に指導者自身が日々の生活やなすべきことを疎かにしていては信頼関係を築けません。指導者も選手とともに学び、成長していくことが何よりも大切です」と話しました。

講演の最後には、連覇を目指す来年1月の箱根駅伝に向けて、「11月の全日本大学駅伝対校選手権大会では16年ぶりに日本一になることができました。その後も選手たちは慢心することなく、トレーニングを積んでいます。連覇は決して簡単なことではありませんが、ともに戦ってきた選手たちを信じて、皆さまに来年もよいご報告ができるようがんばります。応援よろしくお願いします」とあいさつ。参加者からは大きな拍手と「沿道で応援するよー!」「連覇お願いします!」といった声援が送られていました。

終了後には、両角駅伝監督の著書『前に進む力―Keep Going「高校日本一」から「箱根駅伝優勝」への軌跡』(東海教育研究所刊)の販売会やサイン会も行われ、多くの市民が列をつくっていました。

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