スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津准教授が付属相模高校と付属星翔高校で講座を行いました

ウェルネス カレッジオフィス

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津克哉准教授が、10月28日に付属相模高校で、31日に付属熊本星翔高校で特別講演「オリンピズム(オリンピック精神)を学ぶとは?」を実施しました。両校とも東海大の教員による授業を通じて幅広い視野や考え方などを培おうと実施したものです。相模高では高校1年生589名、熊本星翔高は高校2年生415名が参加しました。

両日とも、大津准教授は初めに「オリンピックの開催地はどのように決まるか」「開会式に必ず登場する鳥は何か」などのクイズを出題して、生徒たちにオリンピックの基礎知識を紹介。その後、古代オリンピックの歴史や「近代オリンピックの父」と称されるピエール・ド・クーベルタンが提唱したオリンピズムや教育理念を説明しました。また、「オリンピックバリュー(価値)」として掲げられている「Excellence(卓越性)」「Friendship(友情)」「Respect(敬意・尊重)」の意図を解説。さらに、オリンピズムを世界中の人々に知ってもらい、その考え方を大きく広げていく活動「オリンピック・ムーブメント」やオリンピック憲章について紹介しました。

続いて、大津准教授の研究分野である「スポーツと環境」についても講義し、気候変動による地球温暖化がスポーツに与える影響について解説。「夏季スポーツでは熱中症のリスクが年々高まり、冬季スポーツでは雪不足に悩まされている地域もあります。近年は異常気象も増加しており、2019年には日本で開かれたラグビーワールドカップの2試合が大型台風の影響で中止になりました。一方、競技場の建設などによって自然環境を破壊してしまうなど、スポーツが環境にとっての加害者となる場合もあります」と事例を交えながら話した後、プロスポーツチームやスポーツメーカーが取り組む環境保全活動などを紹介。最後に、東京五輪で導入された電気自動車や聖火の水素ガス使用、一般市民にプラスチックごみのリサイクル協力を呼びかけた「みんなの表彰台プロジェクト」など持続可能性に配慮した取り組みを紹介し、スポーツを通じた環境保全への理解を促しました。