国際協力セミナー「いつか世界を変える力になる JICA海外協力隊セミナー」を開催しました

体育学部と大学院体育学研究科では5月20日に湘南キャンパスで、国際協力セミナー「いつか世界を変える力になる JICA海外協力隊セミナー」を開催しました。海外協力隊の関係者から体験談を聞き、国際協力や国際交流について考えるきっかけにしてもらおうと、公益社団法人青年海外協力協会と共同で開催したものです。当日は、青年海外協力隊のOBでもある松浪稔教授が進行役を務め、体育学部や国際学部の学生約100名が参加しました。

当日は松浪教授が本セミナーの開催趣旨を説明し、青年海外協力協会の原浩治氏が発展途上国での活動内容や応募資格といった事業概要を紹介しました。続いて、2016年から2年間にわたってエチオピア卓球連盟に配属され、国内大会の運営・企画、ジュニア世代の選手育成に携わった篠木伊貴氏が登壇。「幼いころから卓球が好きで、大学時代に国際協力ができる青年海外協力隊に興味を持ちました」と語り、派遣された当時を、「卓球はアジアやヨーロッパでは普及しているものの、アフリカでは競技人口が非常に少なかった。とはいえ、陸上競技やサッカーをはじめとした約20競技の練習施設がまとまったユーススポーツアカデミーには卓球の練習場があり、20名ほどの若い選手たちが在籍していたので、彼らの指導から活動がスタートしました」と振り返りました。そして、「ボロボロの卓球台やラケットを使う選手たちの姿や、文化・習慣の違いにはじめこそ戸惑いましたが、彼らと過ごした時間はかけがえのないものでした」と話し、「皆さんが知らない世界がたくさんあります。ぜひ国際的な視野を持って将来の選択をしてみてください」とアドバイスを送りました。

参加した学生たちは、「青年海外協力隊の名前は知っていましたが、具体的な活動については知識がなかったのでとても参考になりました」「好きなスポーツを通して、発展途上国の支援ができると知り、興味を持ちました」「文化の違いや言語の壁を乗り越えて交流できるスポーツの魅力を再認識しました」と話していました。