「現場から見た海賊対処法・海上警備行動」をテーマに講演会を行いました

 政治経済学部政治学科では6月1日に湘南校舎で、自衛隊神奈川地方協力本部長の平井克英氏による講演会「現場から見た海賊対処法・海上警備行動―ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動―」を行いました。本学科1年次生を対象に今年度から新しく開講している「グローバル・ガバナンス論」の一環で実施したものです。本授業は4、5月に本学科の小川裕子教授が「新時代のグローバル・ガバナンス論」について講義し、6月1日からは毎週、政府や国際機関、NGO、企業、専門家らゲストスピーカーがそれぞれの立場で地球規模の課題に挑んできた実態について講演。地域や国境を越えて多様な問題を解決する政治的相互作用について、理論と実態の両面から理解を深めることを目指しています。

1人目のゲストスピーカーとして講演した平井氏は、防衛省・自衛隊の活動や国際情勢を多面的に紹介している『防衛白書』を基調に説明。10年以上続いている海賊対処活動をはじめ、海上自衛隊の海外任務といった自身の経験を交えて講演しました。学生たちは、「日本の輸出入の90%以上が船を使っており、自衛隊の軍事活動によってそれらが守られていると知りました。自衛官の苦労や魅力、日本の安全性などを知ることができてよかった」「銃で攻撃し身代金を要求する海賊が今も存在することに驚きました。私たちが日々の生活を送っている中で、海上自衛隊は国を守るために命をかけていることがよくわかりました」「国際貢献をしようとしているわけではなく、自衛隊として活動している結果が国際貢献につながっているという話が印象的でした」と口々に話していました。