「現場から見た海賊対処法・海上警備行動―ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動-」をテーマに講演会を行いました

政治経済学部政治学科では7月4日に湘南校舎で、自衛隊神奈川地方協力本部長の平井克英氏による講演会「現場から見た海賊対処法・海上警備行動―ソマリア沖・アデン湾における海賊対処活動―」を行いました。昨年度から開講している「グローバル・ガバナンス論」の一環で実施したものです。グローバル・ガバナンス論では、政府や国際機関、NPO・NGO、自治体、企業、マスメディア、専門家など様々なアクターが地球規模の課題に挑んでいる実態について、ゲストスピーカーをお招きして講義をしていただいています。地域や国境を越えて多様な問題を解決する政治的相互作用について、理論と実態の両面から理解を深めることを目指しています。

昨年に引き続きご登壇の平井氏は、典型的な海洋国家である日本にとって海上防衛力がいかに重要か、海上自衛隊の海外任務とはどのようなものかを説明してくれました。なかでも、危険海域において船員の安全を守るための海賊対処行動については、ご自身の経験を交えて語ってくださり、印象深いものでした。また国際社会が結束して取り組んだことで、海賊活動を激減でき、国際貢献における軍事組織の有用性を示すことができたという成果も紹介してくれました。

学生の多くは、海賊が実在していること、そして海賊への対処行動が国際的に展開されていて、日本の海上自衛隊も主要な役割を担っていたことを知り、驚いていました。しかし同時に、「海洋国家日本にとって海の安全保障を実現することがいかに重要かわかった」、「日本の海上自衛隊の軍事活動が国際貢献につながると知り、日本人として誇らしく感じた」などの感想が寄せられました。