経済学科の1年生有志が、夏休みにプログラミングに挑戦しました。これまで本格的にプログラミングをしたことのない学生が、オープンソース・フリーソフトウェアの統計解析向けのプログラミング言語とその開発実行環境であるR言語に挑戦しました。
はじめての本格的なプログラミングの学びであったこともあり、開発環境をインストールするところから始めました。夏休みに重なったこともあり、3週間ほどかけて10時間以上の講習を教員から受けつつ、基本的な考え方や操作方法を習得していきました。
最終的にはプロジェクトの成果を高校生向けのオープンキャンパスで発表することにしており、「この夏を涼しく」と題して8月5日に湘南キャンパスにてプレゼンを行いました。
学生たちは今年の夏の暑さが高校生にも身近なトピックとして親しみやすいと考え、気温をテーマに選びました。分析としては、気象庁のウェブサイトにて公開されている過去の日次気象データを51年分、11地域について取得し、さまざまな方法で可視化・分析を行いました (合計で約20万個のデータ数)。その結果、毎日の最高気温を過去51年について、10年ごとに平均を取ってみると、着実に上昇していることがわかりました(図は八王子市の例)。
また、どこが過ごしやすい地域かを分析する中で、酷暑のイメージのある那覇市(沖縄県)では、過去51年間でわずか数日しか35度を超える猛暑日がないことがわかりました。日本各地で気温が上昇傾向にある中で、那覇市は温暖で過ごしやすい地域なのかもしれません。
経済学科ではプログラミングやデータサイエンスのスキル向上を重視しており、今後もこのようなイベントを積極的に開催したいと考えています。