8月21日に、東海大学品川キャンパスで、流通経済大学 流通情報学部の岡本鉄兵准教授のゼミと、政治経済学部 経済学科の松本邦愛教授のゼミによる合同ゼミナールを実施しました。経済学と人間工学・人間中心設計(HCD)という専門の異なる学生が「高齢化社会」という共通テーマに取り組もうと企画したもので、4時間にわたって議論を交わしました。解決策の完成ではなく、課題を発見し、問いを立て、調査方法を設計するという研究の基本プロセスの体験に主眼を置きました。
前半は両ゼミから各2班が基調報告を実施。松本ゼミは統計データによる高齢化の全体像と高齢者の家計・貯蓄の実態を、岡本ゼミは高齢者の移動手段と生き甲斐に関する調査結果を報告しました。いずれも力の入った内容で質疑も活発に行われ、予定時間を大幅に超過する場面もありました。
後半は両ゼミ混成のグループによるワークショップです。高齢者のペルソナ(架空の人物像)をもとに、その一日を学生自身が組み立て、調査データを根拠に設定を見直したうえで、課題の特定と解決の方向性を検討しました。経済学の学生はデータや費用の観点から、人間工学の学生は使いやすさや行動の観点から発言し、同じ課題に異なる問いの立て方があることを体感する機会となりました。今回の成果は人間工学系の学会での学生報告への応募も検討しています。
松本教授は、「経済学と人間工学では問いの立て方も調べ方も違います。その違いに触れること自体が学生にとって最大の学びになったはずです。今回学んだ課題の発見の仕方と調査の設計は、卒業研究に生きてきます」と話しています。



