Eコマース(電子商取引)をテーマに講演会を実施しました

政治経済学部では10月26日に湘南キャンパスで、株式会社GL-Plazaジャパン代表取締役会長の小嵜秀信氏による講演会を開催しました。小嵜氏は「Eコマース」(電子商取引)の黎明期から事業の立ち上げ・運営に携わられています。今年10月1日からは、これまでの経験を生かしてEコマースの研究や産学連携を進めるため、本学総合社会科学研究所の客員准教授に着任しています。今回の講演は「現代文明論2」の授業の一環として行ったもので、政治学科、経済学科、経営学科の1年次生を中心に500名をこえる学生が聴講しました。

講演では、まずEコマースの内容や市場について説明した後、Eコマース業界の発展とともに歩んできた自らの半生を紹介。Eラーニングシステムの開発や導入に携わり、20代後半に通信業界を牽引する有名な経営者との出会いがあり、Eコマース業界に転身し、自分の力を試そうと関西から東京に進出しEコマースシステム会社を成長させるも役員同士の対立から代表を解任された経緯を紹介。「連帯保証による債務などのトラブルで、どん底を味わいました。しかし、そのような状況でも精神的に支援をしてくれたのが、知り合いの経営者たちと信じてついてきてくれた仲間たちでした」と説明。出会いに恵まれて立ち直り、大手企業のEコマースシステム構築や運営を手伝う仕事を手がけ、現在は複数の企業への出資や、シンガポールや香港での法人設立の他、上海を拠点とする日系スーパーである「GL-Plaza」の代表を務めていると語りました。

さらにEコマース業界の詳細についても触れ、競合他社との競争や労働時間の長さなど、さまざまなストレス要因もあるとした上で、「日本のEコマース業界にとって最大の課題は、人材の不足です。多様な領域でEコマース事業を担える人材が増えるように、本業のビジネスはもとよりEコマース研究や大学と産業界の連携、人材育成にも取り組んでいきたい」と今後の展望を語りました。

小嵜氏は最後に学生たちに向けて、「人との出会いを大切にしてほしい」との呼びかけ。終了後には、小嵜氏の熱意あふれる言葉から関心を引き出された学生たちから質問が相次ぎました。

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